前作『Cosmic Yard』と同じく全編インストながら、今回はゲストも迎えずひたすら自己と対峙した約2年ぶりの新作。タイトなビートに漂う不穏なウワモノが唸りを上げる“Flicker”、アブストラクト全開のダビーな音像が神々しく響く“C-rays”など、混沌を行き来するサウンドの嵐に脳が痺れまくり。極限まで内面を削って曝け出したかのような超絶ドープなビートを紡ぎ出すこの妙技――孤高な姿に圧倒される文句ナシの大傑作だ。