じっくり聴き込みたい作品群を出張便でお届け!

TrySailでも活躍する人気声優の2作目は、少女マンガ好きの彼女らしい、さまざまなシチュエーションの恋愛ソングを中心とした作品に。デビュー時から縁のあるHoneyWorksならではの胸キュン曲はもちろん、藤田麻衣子提供の切ない遠恋バラードといった新機軸で、表現の幅の広がりをアピール。なかでも渡辺翔が書いた表題曲は、肌の温度が伝わりそうな距離感を含めて会心の一曲! *北野

 

諸星すみれ つむじかぜ FlyingDog(2020)

昨年の“真っ白”に続く、TVアニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」のオープニング曲は、主役の優美で柔らかな歌声が映える3拍子のオーケストラル・ポップに。ケンモチヒデフミ製のエキゾチックなレゲトン路線といった挑戦もありつつ、彼女が主演を務めた「アイカツ!」のキャラソン“輝きのエチュード”のカヴァーという贈り物も収められたシングルだ。 *北野

 

millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045 Fly with me FlyingDog(2020)

King Gnuの常田大希による音楽プロジェクトが、SFアニメの金字塔シリーズの最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」とタッグを組んだオープニング曲。King GnuやWONKのメンバー、ME­L­RAW、石若駿、ermhoiらミレニアル世代の俊英たちが紡ぐのは、複数のヴォーカルやホーンが乱れ飛ぶ絢爛と退廃のスロウ・ファンク絵巻だ。カップリングにはスティーヴ・アオキによるリミックスも収録! *北野

 

宮野真守 光射す方へ キング(2020)

自身も出演するTVアニメ「あひるの空」のエンディング・テーマを表題にしたシングル。聴き手を鼓舞するようなメロと力強いリズム、光に向けて羽ばたこうとする鳥(≒あひる)をモチーフにした歌詞が、心を熱く沸き立たせる一曲に。殿下ならぬ電化ファンク“Follow Me Now”などカップリングも充実しており、初の単独ドーム公演は中止になったが、彼の眼前には希望の光が射しているはず。 *北野

 

渕上舞 Crossing Road ランティス(2020)

TVアニメ「食戟のソーマ 豪ノ皿」のエンディング曲を表題に据えた新シングル。その“Crossing Road”はファルセットを交えた当人のたおやかなヴォーカルを中心に、メロディアスに駆け巡るピアノとストリングス、ホーリーなコーラスと共に高らかに響くファンファーレ……と、どこまでも優美でドラマティックな展開にうっとり。カップリングの“ハラ・ヒラ・フワリ”では渕上が作詞も担当してますよ。 *土田

 

澤野弘之 BEST OF VOCAL WORKS [nZk] 2 SACRA MUSIC(2020)

劇伴作家活動15周年記念のベスト盤。Disc-1には「プロメア」「機動戦士ガンダムNT」「進撃の巨人」などの劇中歌やAimer、西川貴教らへの提供/プロデュース曲が、Disc-2にはSawanoHiroyuki[nZk]名義の楽曲が収録され、後者にはサバプロのYoshが歌うスタジアム・ロック“BELONG”という新曲も。高品質の音と壮大なスケールのメロを讃えた35曲、昂揚感に胸が震える場面も多々。 *土田