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パワーアップしました

――ここ数か月取材をしていくなかで、ライヴができないとモチベーションの維持が難しいという話をよく聞いたんですが、クマリデパートの皆さんは新体制に向けての準備があったからそこで悩んだりはしませんでした?

優雨「……」

――優雨ナコさんはやばかったっぽいですね。

優雨「(無言で涙を流す)」

一同「あーー!」

優雨「……(泣きながら)2か月もライブをしなかったら、何がなんだかわからなくなりますよね」

「うん。お客さんの目に見えるところでがんばれることってSNSくらいしかないじゃないですか」

優雨「最初の頃はネットに顔を登場させることは最低限やりたいなと思っていたんですけど、自粛期間が長すぎて何をしたらいいのかわからなくなりました……(ふたたび泣きながら)全部において不安じゃないことがひとつもなくて。チェキを買ってくれる人はいるけど、それが何になるんだろうって」

早桜「たしかに。ライブがあるからこそ特典会が成り立っていたと思っていて。ライブがなくても買ってくださるファンの方がいるというのはすごく嬉しいけど、自分たちがいちばん大事にしていたものができないなかなので、何とも言えない気持ちにはなりました」

優雨「もちろん嬉しいんですけどね。でも、ライブを見るのに3000円とかだったのに、チェキだけに2000円を払ってもらっちゃったら感覚がおかしくなっちゃいますよね。ライブがメインなのに、という気持ちがあったのかもしれない」

――大きなキャパのBLITZの直後からという落差みたいなのも大きいんでしょうね。

優雨「ですね。これからだって勢いをつけていけるはずだったから」

早桜「大きいところでワンマンやって、新メンバーも入って、ドーンとね。仕方ないことではあるんですけど」

――その何とも言えない気持ちは晴れていきました?

優雨「晴れていきました。キャパの半分とかでライブをやったり、配信で観ていただいて、観てくれた人がチェキを買うという流れができていて。配信ライブはどこに住んでいても観れるじゃないですか。それはすごく大きいことですよね」

「うん。地方でなかなか観れなかった人が観れるというのはいいことだなって思う」

優雨「いくら東京でライブをやっても、300人に観てもらうのもすごく難しいじゃないですか。でも配信だったらたくさんの人に観てもらえる。それはありがたいです」

――先日のヌュアンスとのツーマンも800人くらいが観てましたよね。

「びっくりしました。そんなにたくさんの人、いままでどこにいたんだろう(笑)」

――というようなことで気持ちを取り戻せたわけですね。

早桜「家にいるとゴロゴロしてるだけだけど、身体を動かしたり人に会うのってすごくいいんだなって」

「レッスンを再開した初日はすごい楽しかった!」

優雨「“シャダーイクン”踊りながらゲラゲラ笑っちゃってね。平和だなって思った」

――新メンのお二人はその輪に入っていけましたか?

七瀬「いつも気に掛けてくれるんですよ。私たちが溶け込む環境を作ってくださっているから馴染みやすいです」

山乃「みんな背中に目がついてるみたいなんです。私がみんなの後ろを歩いていると急に質問したりしてくれる。急にお兄ちゃんの名前を聞いてきたりして話題は謎なんですけど(笑)」

小田「くだらない話ばっかしてるよね(笑)」

――6人体制のステージの手応えはいかがですか?

「自分たちで言うのもアレですけど、パワーアップしました」

優雨「ステージ映えがすごいよね」

早桜「そうそう。色も増えてバランスも戦隊モノみたいになったし、動きも映えるんです。人数が多くなったから使う広さとか幅もより複雑に変わりました」

小田「衣装もカラフルでかわいいしね」

「いいことしかないです」