傑作『Eutopia』以来の新作となる濃密な8曲入り。その間には星野源『POP VIRUS』参加をはじめ、泉まくらやSIRUP、堀込泰行ら多彩な面々とのコラボがあり、昨年はBIM & RYO-Zとの“マジックアワー”もあったが、今作の主軸となるのは今年1月のワンマンでのバンド・メンバーを迎えた録音で、実際にそのライブ音源から幻想的なダンス・トラックを構築した2部構成の表題曲がハイライト。前作でも組んだDaichi Yamamotoと鎮座DOPENESSにシンガー・ソングライターのSUMINを交えた“Mirrors”もある一方、STUTS自身が初めてマイクを握った“Vapor”と“Seasons Pass”も実に味わい深い。前作における“Paradise(Ever Green)”のようなフュージョン気分のインストも含めて聴き応え十分な力作だ。