ヴァージニア州リッチモンドを拠点に活動する5人組バンドが通算8作目にしてコンコードからメジャー・デビュー。ジャズを下地にビートやライムといったヒップホップの要素を融合し、一口にはカテゴライズできない独自のグルーヴィーな音楽性を引き続き展開している。収録曲の多くは前作からの2年の間にカマシ・ワシントン、ギャラクティック、レタスといった顔ぶれとステージを共有した経験からのインスピレーションを元に作り上げたとのことで、現代的かつパワフルでエネルギッシュなライブ感に溢れた楽曲ばかり。ちなみにジャケットはウェザー・リポート『Heavy Weather』(77年)のデザインを手掛けたルー・ビーチによるもの。なるほど、すでに名作の雰囲気が漂っているのも納得だ。