LiSA
勢い止まぬなか登場! またまた話題の2作品
ヒット曲“紅蓮華”の熱が冷めやらぬなか、LiSAが同曲を含む5枚目のフル・アルバム『LEO-NiNE』と、シングル“炎”を同時にリリース。ライオンのように勇猛なものを形容する単語〈Leonine〉を冠した前者には、彼女のバンド・メンバーでもあるPABLO a.k.a. WTF!?が作/編曲と歌で参加した“play the world!”をはじめ、田淵智也がかっ飛ばした中日ドラゴンズの応援ソング、堀江晶太との共作による1分半のショート・パンクなど、〈ロック・ヒロイン〉の名に恥じない楽曲がぎっしり。何より“晴レ舞台”“BEAUTIFUL WORLD”などに浮かぶ希望の声音には、がむしゃらに走り続けて現在地に辿り着いた彼女だからこその説得力がある。
一方の“炎”は「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」の主題歌。同作の鍵を担う炎柱の煉獄杏寿郎が辿る運命を思うと胸が熱くなる、詞/曲を手掛けた梶浦由記節が全開の劇的なバラードだ。カップリング曲のうち“Leopardess”では、彼女がファンを公言する倖田來未を思わせるセクシーなR&B風ポップに挑戦(作/編曲はHi-yunkことBACK-ONのKENJI03)。LiSAの表現の幅広さを堪能できる2作品に。