妻のポーラに許しを乞うため愛と後悔を綴る新作は、重苦しい“Lock The Door”やピアノだけをバックに切々と歌う“Still Madly Crazy”など女々しく沈痛なスロウもあるものの、基本的には生楽器を活かしたポップな軽みに彼らしい洒落者ぶりが発揮されており、純粋にソウル・ミュージックとして一級品だ。ヘイヘイヘイ♪と絶好調だった彼に突然訪れた愛別離苦は、マーヴィン・ゲイばりの〈離婚伝説〉へと昇華された……の?