ネルス・クラインのシンガーズはスコット・アメンドラとデヴィン・ホフとのトリオとして2001年から活動するレギュラー・プロジェクト。ベーシストが前作よりトレヴァー・ダンに代わり、シンガーズとしてはブルーノート初作。お馴染み異能のパーカッショニストのシロ・バティスタに加え、クリッターズ・バギンなどで活動していたサックス奏者スケーリックが参加。ジャム・バンド全盛期に、より特異な才能を発揮していた彼らの参加によって、才気あふれる実験性やインタープレイに直線的で有機的なグルーヴが増殖している。電化マイルス~ニッティング・ファクトリー周辺直系の熱狂が渦巻いている。