アイナ・ジ・エンドとBiSHの多岐に渡るワークスをおさらい!
早い段階からTeddyLoidやMONDO GROSSOらとのコラボ楽曲への客演を経験してきたことがアイナ・ジ・エンドの名前と歌を多方面へ広める助けになったのは言うまでもなく、MY FIRST STORY、DISH//、ジェニーハイ、SUGIZOらとのコラボが実現。他にもディズニーのカヴァー集、hideや加藤ミリヤのトリビュート企画でも成果を残してきているが、それらの多くは今回『THE END』の初回生産限定盤とMUSIC盤にて〈AiNA WORKS〉としてまとめられたDisc-2を聴いてもらうのが早い。いずれもBiSHとは異なるサウンドが彼女のポテンシャルを引き出している。
で、その〈AiNA WORKS〉に未収録のアイナ参加曲としては、WACKの記念コンピ『WACK & SCRAMBLES WORKS』(17年)におけるSAiNT SEXの“WACK is FXXK”やソロ歌唱したBuzz72+の“屋上の空”などがあるほか、マーティ・フリードマン監修の『B: The Beginning THE IMAGE ALBUM』(18年)にてセントチヒロ・チッチと共に客演した“Wasted Tears”も要チェック。さらには事務所の後輩にあたる豆柴の大群のデビュー曲“りスタート”の仮歌ヴァージョンを歌唱したり、ゲームアプリ「SHOW BY ROCK!! Fes A Live」内でのみ聴けるマキシマム ザ ホルモンの“ROLLING1000豚(KSUKE REMIX)”にフィーチャーされてもいる。
一方で彼女が所属するBiSHも、音源の面では2020年も快調だったと言えるだろう。初のベスト盤『FOR LiVE -BiSH BEST-』(アイナが作曲した“リズム”もこちらで聴ける)、3.5枚目を謳ったアルバム『LETTERS』はいずれも堂々のオリコン1位を獲得。それと並行して香取慎吾の“FUTURE WORLD”に客演したり、サンボマスターや9mm Parabellum Bullet、「機動戦士ガンダム」のトリビュート盤に参加するなど、外向きの楽曲提供も続いた。8月の無料ライヴを収めた映像作品「TOKYO BiSH SHiNE6」のBlu-ray版には現時点での最新曲“STORY OF DUTY”と“DON'T MiSTAKE”がボーナスCDで収録されている。BiSHメンバーではアユニ・DによるPEDRO(→P16)の動きも快調だが、アイナも香取慎吾の主演ドラマの主題歌に“誰誰誰”(今回のアルバムには未収録!)を提供することが発表されたばかりで、ここからの展開には大いに期待できそうだ。 *出嶌孝次
BiSHの2020年の作品を一部紹介。
左から、ベスト盤『FOR LiVE -BiSH BEST-』、アルバム『LETTERS』、8月に行った無料配信ライヴの模様を収めた映像作品『TOKYO BiSH SHiNE6』(すべてavex trax)
BiSHが参加した2020年の作品を一部紹介。
左から、香取慎吾の『20200101』(ワーナー)、サンボマスターのトリビュート盤『サンボマスター究極トリビュート ラブ フロム ナカマ』(ビクター)、9mm Parabellum Bulletのトリビュート盤『CHAOSMOLOGY』(コロムビア)
アイナ・ジ・エンドが参加した作品。
左から、2020年の加藤ミリヤのトリビュート盤『INSPIRE』(ソニー)、ジェニーハイの2019年作『ジェニーハイストーリー』(unBORDE)、DISH//の2019年作『Junkfood Junction』(ソニー)、MY FIRST STORYの2018年作『S・S・S』(INTACT)、2018年のhideのトリビュート盤『hide TRIBUTE IMPULSE』(ユニバーサル)、MONDO GROSSOの2018年作『Attune / Detune』(cutting edge)、2017年のディズニー・カヴァー集『Thank You Disney』(avex trax)、2020年作『機動戦士ガンダム 40th Anniversary Album ~BEYOND~』(SUNRISE Music Label)、TeddyLoidの2018年作『SILENT PLANET: INFINITY』(EVIL LINE)、2017年のコンピ『WACK & SCRAMBLES WORKS』(avex trax)、2018年のコンピ『B: The Beginning THE IMAGE ALBUM』(cutting edge)、豆柴の大群の2019年のシングル“りスタート”(TOWER RECORDS)