私たちの日常の風景をすっかり変えてしまった、コロナ禍。それはまた、私たちの音楽の聴き方にも少なからず影響を及ぼしたと思います。以前好きだった音楽を受け付けなくなったり、あるいはそれまでスルーしていたような音楽に突如として心を奪われたり……。
そこでMikikiでは、ミュージシャンやレーベル関係者、レコード・ショップ関係者、ライブハウス関係者など音楽に関わって仕事をする人々に〈コロナ禍以降、愛聴している1曲〉を訊ねる新連載をスタート。その回答は一人ひとりのいまの心情を映し出すと同時に、災いに見舞われた人々に対して音楽がどのような意味を持つのか、そのヒントにもなるのではないでしょうか。 ＊Mikiki編集部
【アーティストと音楽関係者が選ぶ〈コロナ時代の1曲〉】記事一覧はこちら
三船雅也（ROTH BART BARON）
ROTH BART BARONは、シンガー・ソングライターの三船雅也が2008年に結成した日本のインディー・フォーク・バンド。これまでに5枚のオリジナル・アルバムをリリース。4枚目のアルバム『けものたちの名前』は〈Apple Vinegar Music Award〉大賞を受賞。〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈SUMMER SONIC〉にも出演。USツアーを2回、中国ツアーを実施。タイでの〈Big Mountain Music Festival ’15〉、モンゴルでの〈PLAYTIME FESTIVAL ’16〉にも出演し、日本のみならず世界にその活動範囲を広げている。
コロナ禍以降、特に愛聴している1曲は何ですか?
Falle Nioke & sir Was “Rain (edit)”
COVID-19と向き合いながら生きてきて2年目、世界は文字通り閉じられてしまって、必然的に日本語でものを考えることが増えてしまいました。デジタル上で繋がっているけど物質的につながりを持てないこの世界の中でドメスティックのものを追い求める日々を過ごしています。
僕はこの現象をすごくポジティヴに捉えていて、今一度それぞれの国で自分たちが持っていた文化や言葉、簡単に繋がれるからこそ見失っていた〈何か〉を丁寧にページをめくるように紐解いてゆき音楽を聴いたりクリエイティヴをするチャンスだと思っています。その中で多様な言語、英語のポップスの呪縛から逃れるのは自分にとって非常に心地よく、相変わらずステイホームの日々なのに音楽の先に広がる景色を自分の国からバーチャルな旅行のようにぐるぐるぐるぐる音楽で回ってしまいます。
この西アフリカからもたらされたFalle Niokeを聴くとこの先また体が繋がれる未来が来ることを渇望してしまうのです。
LIVE INFORMATION
ROTH BART BARON『極彩色の祝祭』Tour 2020-2021
2021年4月8日（木）福岡・百年蔵 ＊1月21日振替公演
2021年4月9日（金）福岡・the Voodoo Lounge ＊1月22日振替公演
2021年4月10日（土）熊本・早川倉庫 ＊1月23日振替公演
2021年5月1日（土）石川・金沢 ARTGUMMI - Guest Act：noid - ＊2月6日振替公演
2021年5月16日（日）愛知・名古屋 The Bottom Line ＊1月16日振替公演
ROTH BART BARON Live at Blue Note Tokyo 2021
ROTH BART BARON 史上初のジャズ・クラブ公演が決定!! ツアー・メンバー7人に加え、ベーシスト〈Marty Holoubek〉を招いた8人編成にて南青山Blue Note TokyoからAcoustic & Electronic 2021年の〈JAZZ〉アンサンブルをお届けします。
2021年5月22日（土）／5月23日（日）
1st：Open 16:00／Start 17:00
2nd：Open 19:00／Start 20:00
Blue Note Tokyo Jam Session会員電話・Web予約：2021年3月24日（水）12:00～
一般Web先行販売：2021年3月26日（金）12:00～
一般電話販売：2021年3月28日（日）12:00～
RELEASE INFORMATION
リリース日：2021年4月28日（水）
品番：DQX-2
価格：5,500円（税込）
特典：
・菱川勢一（DRAWING AND MANUAL）によるドキュメンタリー&三船雅也インタビュー映像
・コンサート演出用に制作された近藤一弥・筒井萌によるキネカリ映像作品
・2020年12月27日公演のライブ音源全24曲のダウンロード・コード（24bit／48kHz）
