結成25周年を経て到着した10作目。前作で彼らが会得した、音源制作のグローバルなトレンドを踏まえた低音の鳴りはやはり鮮烈だ。さらに今回はドラムンベースやトラップなどリズム面での野心や挑戦も窺える。前作に続くコラボ路線ではROTH BART BARON、Rachel、OMSBらが助力。詞に滲む包摂や許容といったテーマの射程距離の長さも含め、いまロック・バンドというアートフォームで何をすべきかが追求されている。