今号から連載開始となりました、〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。こちらでは、わたくし奥冨が今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていきます。初回となる今回は、それぞれの活動スタイルも気になる3組をご紹介。
1. Cwondo『Hernia』（Cwondo Cwondo／Tugboat）
No Busesのヴォーカル／ギターとしても活動する近藤くんのソロ・プロジェクト。シンプルなビートに展開の気持ちよいメロディーが重なり、POSTAL SERVICEに出会った頃の様な独特の高揚する浮遊感を感じました。本人が監督を務めるシュールなMVにも注目を。何度でも聴き返したくなる傑作です。
2. Isayahh Wuddha『Inner city pop』（MAQUIS）
京都出身のSSW、イサヤー・ウッダ。優しくて繊細な音の重なりが膨張し、サイケデリアの沼まで導く。向かえ来る春の日差しに包まれながら、この静かで確かなグルーヴの海を泳ぎたい。まだまだ正体や詳細がわからない事も多く、ライヴ活動等これからの動きも常時気にしていたい存在です。
3. tasty
一昨年、京都のギャラリー&ショップ・VOUにて出会った3ピース・ガールズ・バンド。キュートな出で立ちに、ブルージーなHarukaさんのヴォーカルと柔らかなサウンド。音数少ない3ピースならではのバランスで、天然な各パートの重なりが心地好いです。昨年1度だけ観れたライヴが、煌めいていて印象的でした。
奥冨 直人（BOY）
平成元年埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている
