フロントマン・近藤大彗のCwondo名義での活動も活発ななかリリースされた本隊の3作目は、ソロでの実験性とギター・バンドとしてのエッジーさを合致させた仕上がり。シカゴ音響派やアルビニといった単語が脳裏をよぎる面もあるが、同時代のレフトフィールドからの刺激をもとにオルタナティヴ・ロックの前線をめざした意欲的な一枚と評すべきだろう。BIMを加えた“Daydream Believer”におけるドリルの換骨奪胎っぷりも見事。