渾身の一作『Wednesday』よりも以前に作られ、棚上げされていたというアルバムがこれだ。とろけるようなサウンドを持った表題曲、ポップなメロディーが冴える“It's So Quiet, It's Loud”など、内省的な表情があちこちで見え隠れはするものの、調子の良さがしっかりと読み取れる佳曲揃いで、なかなかにメリハリの効いた作品となっている。次に控えしは3部作の最終作。いったいどんな姿を見せてくれるのか、到着が待ち遠しい。