5年ぶりの3作目は、デビュー作で纏っていた神秘性を脱ぎ去り、2作目でも見せていたニューウェイヴ・ファンクやダンサブルな側面へと思い切り振り切った内容だ。ネオンに照らされながら、グレイス・ジョーンズ風の髪型と巨大肩パット入りジャケットで歌う“Safe Passage”のMVからも狙いは明らか。全編が80s直球なシンセ・ポップで統一されており、そんな音世界のなかを彼女のヴォーカルがこれまでになく活き活きと躍動する。
ローラ・マヴーラ(Laura Mvula)『Pink Noise』神秘性を脱ぎ去りダンサブルな方向へ振り切った心機一転作
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