マリア・ガドゥがプロデュース、楽曲提供、さらにデュエットで参加と文字通り全面協力したのがこのリオ生まれのSSWレアンドロ・レオによる初アルバム。(4)はマリアの2010年ライヴ(dvd化)で披露したもの。反復するメロディがニュアンスに富んだ歌唱によりドラマチックに熱を帯びる名曲だ。声質はワイルドといっていい程のザラつきと精巧な硝子細工のような繊細さ、美しさを備え、度々その声は割れそれがたまらなくエモーショナル。胸を締めつける憂いと柔かな温かみをもって力強く歌いあげる本作は“歌”を愛する者すべてを魅了するこの世にふたつと無い傑作。(7)のメロディはあまりにも美しい。