A.B.C-Zが〈Z PROJECT〉第2弾シングル『夏と君のうた』を2021年9月1日(水)にリリース。橋本良亮初主演ドラマの主題歌に起用された今作は、作曲・奥田民生、作詞・スピードワゴン小沢一敬! “夏と君のうた”は前作に続きまたしても驚きの組み合わせから誕生した、〈A.B.C-Z × 奥田民生 × スピードワゴン小沢〉による化学反応ソングである。

A.B.C-Z 『夏と君のうた』 ポニーキャニオン(2021)

来年2022年のデビュー10周年に向けて、〈Z PROJECT〉と称した様々な試みを実施中のA.B.C-Z! 今年の4月には、GLAYのTAKUROが作曲を手掛けたことでも話題の表題曲を含む10作目のシングル『Nothin' but funky』をリリースし、合わせて現在ツアー〈A.B.C-Z 2021 But Fankey Tour〉も開催中だ。タワーレコードでも、8月末より男性アイドル初となった〈NO MUSIC NO IDOL?〉ポスターの第2弾の店頭掲出が8月
31日(火)よりスタートし、そのポスターの店頭プレゼント抽選企画(9月5日(日)まで)や、モザイクアートポスター掲出(9月5日(日)まで)などを実施。TOWER PLUS+の〈A.B.C-Z Z PROJECT連載企画〉でも今号より新企画が始まり、とにかくさまざまな企画が盛りだくさんで行われている。

さて、なぜそんなに盛り上がっているかというと、〈Z PROJECT〉リリース第2弾にしてA.B.C-Zの11作目のシングル『夏と君のうた』が9月1日(水)にリリースされるからである。

表題曲“夏と君のうた”は、はっしーこと橋本良亮が初主演し、ちょっとアダルトでキワどくも美しい役を演じていることでも話題の、ABCテレビ・テレビ朝日のドラマ「痴情の接吻」の主題歌。7月のドラマ放送開始当初は作家が伏せられているというミステリアスな楽曲だったが、蓋を開けてみれば、なんと作曲は奥田民生、作詞はスピードワゴンの小沢一敬という異色の作家コンビが担当していたことが判明。前々作“頑張れ、友よ!”の作詞が江頭2:50、前作“Nothin'but funky”の作曲がTAKUROというA.B.C-Zの振り幅を持ってしても、毎回毎回意外な作家陣の組み合わせには驚きである。

“夏と君のうた”は、奥田民生らしいドライブに合いそうな伸びやかなメロディーと、渋めのギターが特徴的な楽曲。橋本がこの曲に対して〈この楽曲に触れた時、90年代を感じる曲調で、どこか懐かしくもあり、新しい雰囲気も感じました〉とコメントしている通り、新鮮さと懐かしさが同居したミドルなロックに仕上がっている。歌詞をスピードワゴンの小沢さんが書いたと言われると、甘ーいキザな曲に聴こえなくもないが、そこはA.B.C-Zが歌うことで、クルマと音楽と〈君〉を愛する大人の男が思い浮かぶような切ないリリックに聴こえてくるから不思議である。これがA.B.C-Z × 奥田民生 × スピードワゴン小沢が生んだ化学反応!

そして毎回形態ごとに異なるカップリング曲は、初回限定盤Aがクールなダンス・チューン“恋に落ちたんだ”。初回限定盤Bは、元気に盛り上がれるお祭り曲“VIVA You達!!”。通常盤は、ギタリスト関口晶大が作曲を手掛けたオシャレソング“Happy Happy Happiness”と、和風なテクノが5人の声とマッチした“You’ve got no fear...”の2曲。

特に初回限定盤Bに収録されている“VIVA You達!!”はファン必聴ソングで、タイトルからして気になりすぎるし、〈筋肉つけてもいいだろ?〉〈モノマネやってもいいだろ?〉と歌詞もはっちゃけているし(もちろん歌っているのは塚ちゃんこと塚田僚一と河合くんこと河合郁人)、5人とも、特に塚ちゃんが全体的に縛られずに自由に歌っているのが最高なので、気になる方はぜひチェックしていただきたい。

他にも筆者が個人的に気になるのは、初回限定盤BのDVDに収録されているという企画コーナー「夏と○みのうた」。まだ中身は観れていないが、〈A.B.C-Zが夏の思い出と共に“○み”の“うた”を当てる!?〉とのことで、毎回企画コーナーは爆笑間違いなしなので、そっち方面が好きなファンは初回限定盤Bに期待しよう。

さて、〈Z PROJECT〉で現在アナウンスされているのは来年2022年に初のベストアルバムがリリースされるということのみ。デビュー10周年に向けてさらなるサプライズに期待してもいいのでは?と思うが、シングルが2枚出たということはオリジナル・アルバムにも期待していいのでしょうか? 今後もA.B.C-Zからますます目が離せない!