最高傑作とみずから評する『SOUND SPIRIT』リリース時に、〈あとは過去最高を更新していくだけ〉とも語っていたLIBRO。それから約3年で届いたこの新作で、彼はその言葉を証明してみせた。持ち前のソウルフルなビートメイクは精度と密度を増し、前作で歌により比重を傾けていたスタイルは、ふたたびラップに比重を置くことに。モチベーションの高さの表れか、ラップと音のポジティヴなヴァイブスが序盤から耳をとらえる。句潤、MU-TONと渡り合う“シナプス”の熱さと対照的な、鎮座DOPENESSとの“ヤッホー”は、タイトルさながらの快哉を叫びたくなる曲に。飄々と身軽な2人の言葉と音がコロナ禍の日常もふっと軽くしてくれる。活動20年を越えてなおフレッシュなLIBROの新たな代表作の誕生。