トランスグレッシヴ発となった7年ぶりのソロ2作目は、その間のプロジェクト作品とは一変して、簡素な編成で繊細な感情を紡いだ内容に。もともとアイスランドの風景にインスパイアされたオーケストラ作品を意図していたそうで、荘厳なストリングスや自然音も印象的だ。往年のデーモン節を思わせる“Darkness To Light”もあって、全体の趣はどこかヴォーカル・アルバム的。多くを共作したサイモン・トングのギターも優しい。