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④The Goo “未回収”

ワタナベ「ニッポン放送『オールナイトニッポンPODCAST トータルテンボスのぬきさしならナイト! Season2』のEDテーマとして流れている楽曲です。いつもこの曲が流れるたびに〈誰の曲なんだ……?〉と気になっていて、エンディングまでしっかり聴いてしまうのでした。当たり前に流れるしアーティスト名も紹介されないしで、調べてようやく見つけました! 嬉しかったのでご紹介。

がなるボーカルと対象的な繊細なコード進行とメロディーで泣けちゃう。小さなライブハウスで全員が手をあげるような未来が、もうすぐ戻ってくるといいなあ」

イエナガ「ラジオで当たり前に流れるから紹介されない現象、あるよね(笑)。昔ずっとラジオを聴いていて、その時ハマっていた深夜番組がMARSAS SOUND MACHINEの久田(俊裕/ボーカル)さんが担当されていて。そもそもバンド自体の知名度は決して高くないし、ジングルが自分たちの曲なのは分かるけど紹介されないわで幼いながらにTSUTAYAで検索して探したりした記憶が……。

なんというか、リハスタのレコーディングサービスでとったような音質だからこそ楽曲の強度が問われるようなミックスで、その中で輝いてるような良さを感じた!」

酒井「ここまで4曲、全部序盤のコード進行がいいな……。さすが切ないコード進行マニアのお二人です」

 

⑤Hue's “ドラマ”

イエナガ「colormalとして大阪で活動していて思うこととして、僕個人は大阪で大好きだと心から思うバンドって少なくて。いいバンドがいないとかではなく、ファンになってしまいそうなバンドがいないという意味で。先日一緒にライブしたHue'sは、そんな中でリスナーとしてファンになってしまった珍しい存在です。

ボーカル龍之介くんの、バイオリンみたいに張り詰めているけれど優しい歌声は天賦の才能。トップに紹介したdowntもそうだったんですが、立ち姿にバンドマンとしての絶対的な憂いや格好良さがある。この“ドラマ”はとりわけ僕のお気に入りで、所謂“ばらの花”(くるり)みたいなミュートフレーズを主軸に春の切なさを描ける人は例外なく素晴らしいソングライターだぞって強く思うのです」

ワタナベ「今はなき下北沢屋根裏でよく共演していたバンドを思い出して、ウッっとなってしまったよ。サビ頭のメロディーと歌詞があまりにもピッタシで。そこがちゃんと切り離せない関係になっているというのは、やはり名曲の大事な条件だなあと改めて思わされました。最近徐々に見かける機会の増えてきた60fpsで撮影されたMVですが、Youtubeの設定で480pぐらいに画質を落として観ると映像の質感が全く変わって〈あの頃感〉みたいな物が味わえるのでオススメです」

 

⑥T-SQUARE “宝島”

ワタナベ「吹奏楽では超定番の曲らしいですね。僕はトランペットが吹きたくて吹奏楽部に入ろうとして、担当楽器の取り合いで譲りすぎて、小学生には地味に思えたスネアドラムを任されそうになり即退部したので知りませんでした(暗い記憶)。

この曲聴いてると、何の思い出もないのに子供の頃の希望に満ち溢れていた感じを思い出しちゃって泣けてきます。まあ僕子供の頃は多分かなり不景気で希望に満ちあふれてもいなかったんですけど。

僕ら3人の大好きな赤い公園の津野米咲さんもこの曲好きだったはず。確か。Spotifyに津野さんが好きな曲プレイリストがあって、そこ入ってた。はず(曖昧)」

イエナガ「僕、小学生の頃車が大好きで。親戚の車に乗せられている間、すれ違った車の名前とかメーカーを言い当てたりしてたんですよ。もちろんカーレースの番組を見るのも好きで、中でもF1の中継で流れていた“truth”は印象に残っていました。まさか数年後に音楽に傾倒して再会するとはその頃思ってなかったな……。

宝島は音楽を聴くようになってから、とにかくベースがスラップ(チョッパー)をしている映像が見たいと漁っていた時に見つけて。今改めて見て思うことは、EWI(ウインドシンセサイザー)が欲しい!」

酒井「地獄のようだった厳しい部活動を思い出すから個人的にはアレだけど(笑)、大名曲ですよね。4~5年演奏し続けた記憶があるし、スラップもこの曲で学んだ。EWIを吹いてるサックスの先輩もいた。そして津野さんのプレイリストには東京佼成ウインドオーケストラによる吹奏楽バージョンが入ってます。あの人もサックス吹いてたんだよね。吹奏楽バージョンの方がキーが高くて明るいけど、やっぱりどうしてもきっつい部活動の記憶が蘇る……。と、今月はここまで全曲コード進行がいい曲ばかりでした!(↓のお二人の曲もコード進行がいいですよ!)」

 

次回は2022年2月頭に公開予定です! お楽しみに!

 


LIVE INFORMATION

【colormal】自主企画“C”特別編 colormal単独公演“CALL”
2022年2月19日(土)東京・渋谷TOKIOTOKYO
開場/開演:18:30/19:00
予約/当日:3,500円/4,000円(+1ドリンク400円)
★詳細はコチラ