わたくし奥冨が、いま聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第11回目となる今回は、2022年の始まりを彩るように最近触れたばかりの音楽を。
1. Cruyff『summer cut (demo)』
東京を拠点に活動するオルタナティブロックバンド。ニトロデイ Gt.ヤギさんが新しく始めたバンドと聞いてライヴも観に行きました。真っ直ぐに混沌とした轟音が渦まくステージは、コロナ禍での社会の歪みをその瞬間かき消す様なスカッとする出会いでした。音源がこれからだと思うと、その点含めて楽しみです。やはりロックバンドは最高。
2. Power DNA『義理人情』(Team Ken)
フランス生まれ長崎育ちのラッパー。食品まつり氏のリリースイベントに出演していた事から、彼の音楽を聴く様になりました。それぞれの楽曲で発する言葉の強さや存在の逞しさに触れて以来、心掴まれています。人間が持つエネルギーが極度集中して音楽に込められた様な、圧倒的なパワーを感じます。今最もライヴが観たいと言えるラッパーです。
3. Miyu Hosoi『(((|||』(8%)
愛知県出身のサウンドアーティスト、Miyu Hosoi。様々なサウンドインスタレーションの発表や、ヴォーカルを楽器的に扱う印象の多重録音での制作等、空間と想像をくすぐり膨張させる活動を行っています。音楽で感じる事が出来るイメージの可能性の扉を開く様な楽曲が、ある種日常的で環境的な温かみを感じ、目を瞑って安心して聴ける。美しい時間の流れを感じる音楽です。
奥冨 直人(BOY)
平成元年・埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている