SARD UNDERGROUNDがZARDのトリビュートアルバム第3弾『ZARD tribute Ⅲ』を2月9日にリリース。〈達成感があるアルバムになりました!〉と自信を持って送り出される今作。2022年の新しいスタートにふさわしい1枚が完成した。
2019年9月18日にZARDのトリビュートバンドとしてデビューしたSARD UNDERGROUND。第3弾『ZARD tribute Ⅲ』は、SARD UNDERGROUNDとして初のオリジナルアルバム『オレンジ色に乾杯』をリリースしてから発表する作品となる。自分達のアルバムを完成させた前と後では、トリビュートアルバムに対する気持ちや姿勢に変化はあるのだろうか?
「トリビュートアルバムに対しての気持ちは以前と変わりありません。ただ、『オレンジ色に乾杯』で学んだことを『ZARD tribute Ⅲ』で活用できたので、過去2作品よりも〈納得できる、達成感のあるアルバム〉に仕上がりました」(神野友亜/ボーカル)
「作品を大事に作る、という気持ちは前と変わらず、です。ZARDさんの楽曲を演奏するときは、改めて一つ一つの曲に感動しながら取り組んでいます」(坂本ひろ美/キーボード)
トリビュートアルバムは今回で3枚目となるが、1枚目2枚目に続いて今回もメンバーそれぞれのお気に入り楽曲が収録されている。
「本格的なアルバム制作はライブ(2021年10月)が終わってから始まったのですが、私はそのライブで“遠い日のNostalgia”をカバーしたいと発言していて。なので、今回カバーできて〈うわ! うれしい!!〉ってなりました。“遠い日のNostalgia”は坂井泉水さんの歌はもちろん好きなんですけど、友亜ちゃんバージョンも坂井さんとはまた別の良さがあって、それぞれ曲の色が違って両方ステキ!です」(杉岡泉美/ベース)
「私は大好きな“Today is another day”と、子供の頃に見ていたアニメ(名探偵コナン)で流れていた“運命のルーレット廻して”と“夏を待つセイル(帆)のように”の2曲。運命~と夏を待つ~は、レコーディングをしながらアニメを見ていた当時のことを思い出したりしました」(坂本)
「“Today is another day”は3人とも〈やりたい!〉と言っていた曲です。個人的には“この愛に泳ぎ疲れても”と“愛が見えない”もやりたいと言っていたので、今回収録されてうれしかったです。歌入れはすごく難しかったけれど、難しかったからこそやりがいがありました。ZARDさんのトリビュート作品を作る度に、ZARDさんや坂井さんのことがもっと好きになっていきます。プレッシャーですか? そうですね……1枚目の右も左も分からない頃のプレッシャーと比べたら、今は成長できるプレッシャー?というか、皆さんの期待に応えられるよう前向きなプレッシャーに変わってきました」(神野)
これまでにシングル3枚、ZARDのトリビュートアルバム2枚、オリジナルアルバム1枚、そして『ZARD tribute Ⅲ』と、着実にバンドとしての歩みを進めているSARD UNDERGROUND。メンバーの関係性も、「3人でいると心地いい空気が流れています」(杉岡)と言うように、バンド結成時から少しずつ緊張感がほぐれてきて、それぞれが自然体で過ごせるようになったことが彼女たちの成長に反映されているようだ。
「何気ない会話が増えたというか、3人で一緒にいて心安らぐ時間が増えたというか。落ち込むことがあっても、ろみさん(坂本)があったかい空気を送ってくれたりして……」(神野)
「そうかな?(笑)。私も二人に支えられているし、元気をもらっています」(坂本)
「友亜ちゃんが変顔をするから3人で変顔をして写真を撮るとか……MCのネタもけっこう増えてきました!」(杉岡)
「変顔連鎖ですね(笑)。私と杉岡さんでお弁当を半分こしようってなって、杉岡さんが一人テンション高く〈分け分けターーーイム!〉とか言っていたのがかわいかったです。でもそれに対して誰も何も反応しなくて(笑)。それは別に無視をしているとかではなくて、私たちのなかで気を遣って返さなくてもいい自然な雰囲気があって、楽屋は常にほんわかしています」(神野)