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コラム

テリー・ライリー(Terry Riley)=現代音楽/ミニマルの伝説的巨匠がビルボードライブ東京で内容の異なる2ステージを特別披露

テリー・ライリー

テリー・ライリーの公演が2022年3月16日(水)、ビルボードライブ東京で開催される。

テリー・ライリーは1935年、米カリフォルニア州コルファックス生まれの作曲家/演奏家だ。1950年代後半にサンフランシスコのベイエリアで活動を始め、60年以上にわたって活動している音楽家であり、生涯にわたる盟友ラ・モンテ・ヤングらと共にミニマルミュージックの創始者として音楽史にその名を太字で刻んでいる。

インド古典音楽や各地域の民族音楽、即興音楽から影響を受けたライリー。彼の代表作としてはまず、64年に発表した発明的な名曲“In C”が挙げられるだろう。ハ長調=In Cで異なるパターンの演奏を重ね合わせるこの曲は、当時の主流だったモダニズムに代わるものを求めていた若い作曲家や演奏家たちに影響を与え、反復的な音楽、つまりミニマルミュージックのスタイルを確立した。

64年作『In C』

他にも同じ初期の作品である“A Rainbow In Curved Air”(69年)など、ライリーの音楽は、クラシックや現代音楽の垣根を越えて、後のジャズやサイケデリックロック、プレグレッシブロック、ポストパンク/ニューウェーブといった幅広いジャンルに強い影響を及ぼしており、ミュージシャンとリスナー、双方の音楽観やステレオタイプに揺さぶりをかけつづけている。

69年作『A Rainbow In Curved Air』収録曲“A Rainbow In Curved Air”

その作風は幅広い。クラシカルなアンサンブルからギターやピアノのソロ、弦楽四重奏、チェロ八重奏やサックス四重奏、アコーディオンとハープと児童合唱、トイピアノと児童合唱、エレクトリックバイオリンやオルガンの協奏曲……。さまざまな編成で演奏されるものを作曲しており、楽想や形式は硬軟自在。クロノス・クァルテットのために書いた作品も数多く、映画音楽の作曲もこなし、ジャズプレイヤーやエレクトロニックミュージシャンとも多数共演している。まさに、ジャンルを問わない唯一無二の音楽家だ。

ライリーは、実は現在、日本を拠点に活動している。〈さどの島銀河芸術祭〉でのDOMMUNEの新たなプロジェクト〈LANDSCAPE MUZAK〉に参加する予定だった彼は、2020年3月に視察のため佐渡島に訪れた。しかし、COVID-19のパンデミックにより米国でロックダウンが施行されて帰国を断念、山梨・北杜で森にほど近い人里離れた暮らしを選んだのだとか。

〈さどの島銀河芸術祭2021〉の〈LANDSCAPE MUZAK〉についてのシンポジウム動画

そんなテリー・ライリーが今回、ビルボードライブ東京で初の公演を行う。しかも、各ステージで公演内容が異なるという、プレミアムなライブだ。

テリー・ライリーのビルボードライブ東京公演に向けたビデオメッセージ

〈-Everything and Beyond-『Tokyo Premiere』Terry Riley with Sara Miyamoto〉と題された1stステージは、宮本沙羅とライリーがデュオで演奏する。宮本は、ライリーの門弟としてインド古典声楽(ラーガ)を師事しており、〈ムードパンクバンド〉のAWAW、即興演奏トリオであるAnomalocarisなどで活躍する演奏家/ボーカリスト/作曲家だ。2人の音楽的な関係などについては、DOMMUNEの宇川直宏を交えた鼎談に詳しい。

クリコー・クーシアン

また、1stステージには、電子音楽シーンにおいてワールドワイドに活躍するクリコー・クーシアン(Krikor Kouchian)がオープニングアクトとして迎えられる。ライリーとクーシアンの音楽のクロスオーバーにも期待が高まる。

クリコー・クーシアンの2021年の楽曲“Poulan245A”

2ndステージは、〈Terry Riley creates live new sonic landscape to François Girard’s film Hochelaga, Land of Souls〉と題されている。こちらは、フランソワ・ジラール監督の映画「オシュラガ 魂の地」(2017年)を無声状態にして、ライリーが即興で音楽をつける、というパフォーマンスだ。もともと、映画が公開された際に、息子のギャンと〈映画を楽譜に起こした〉というライリー。今回のライブでは、このために特別に編集された映画をもとに演奏を行うという。これも、この機会にしか観られない/聴けない、非常に貴重かつわくわくする試みだ。

2017年の映画「オシュラガ 魂の地」予告編

というわけで、新たな伝説が生まれそうな2つの特別なステージ。とんでもない一夜になりそうだ。

 

*2022年3月2日追記
〈FESTIVAL TANDEM Presents テリー・ライリー〉公演時間変更のおしらせ
2022年3月16日(水)にビルボードライブ東京で開催を予定されている〈FESTIVAL TANDEM Presents テリー・ライリー〉について、日本政府と各地方自治体によるまん延防止等重点措置の延長の可能性を考慮し、公演時間が下記のとおり繰り上げになりました。詳細はビルボードライブのオフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.billboard-live.com/membersarea/220301_terryriley_announce.html

【変更前】→【変更後】
1stステージ 開場/開演:17:00/18:00→開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ 開場/開演:20:00/21:00→開場/開演:18:30/19:30

 

*2022年3月8日追記
テリー・ライリー、初となるビルボードライブ東京公演の配信ライブが決定
さらに、所縁のあるアーティストからコメントが到着

2022年3月16日(水)にビルボードライブ東京で開催される〈FESTIVAL TANDEM Presents テリー・ライリー〉の1st、2ndステージが、生配信されることが決定しました。1stステージは海外からの視聴も可能です。なお、配信チケットは3月7日18:00から販売がスタートしました。

さらに、今回の公演の開催にあたって、テリー・ライリーに所縁のあるアーティストのみなさまからコメントが到着しました。

◆勝井祐二
テリー・ライリーさんの演奏を日本で聞くことができるのは本当に素晴らしい事だと思います。テリーさんの音楽は天からの贈り物の様です。楽しみましょう。

◆坂本龍一
18か19の頃、テリー・ライリーの演奏のヴィデオを見た。
それ以来彼は僕にとって伝説の人になった。
その彼が日本に住んでいるという不思議さに今でも目が眩む思いだ。
4年半ぶりというこのライブ、見逃すわけにはいかない。

◆Jeff Mills/ジェフ・ミルズ
It was such an honor to meet and share the stage with Terry Riley. As an admirer of his music and creative works, it was captivating to be able to see him perform so intimately. I look forward to crossing paths once again.

(2017年に)テリー・ライリー氏と実際にお会いしてステージを共にできた事、非常に光栄でした。彼の音楽とクリエイティヴな仕事の数々には長年敬服していたので、あれほど間近で彼が演奏する姿を窺う事ができ、心を奪われたものです。
是非、もう一度ご一緒したいですね。

◆U-zhaan(ユザーン)
光栄にもテリー・ライリーさんの公演でオープニングアクトを務めさせていただいたことがある。そのときに隣の楽屋でテリーさんが、インドの「Bageshree」というラーガの旋法を息子のギャンさんへ熱心に延々と教えていた様子が忘れられない。あと長い髭も忘れられない。

◆横尾忠則(美術家)
1967年、ニューヨークに4ヶ月近く滞在した時
テリー・ライリーの音楽の存在を知って
電撃的に取り憑かれて以来、新譜が出る度に聴いていた。

テリーさんの音楽を追求していく先で
インドのアリ・アクバル・カーンの音楽に出会い
西海岸の彼の学校を訪ねたり
インドで彼のコンサートを聴いたりしたが
その彼の音楽の根底には常にテリーさんの音楽があった。

そんなテリーさんが思いもよらず
東京都現代美術館での僕の個展(GENKYO展)に来館されて
2人の邂逅記念に音楽と美術のコラボレーションの約束を果たした。

お互いに80歳途上がまだ先は長い。
是非ご期待を!!

 


LIVE INFORMATION

FESTIVAL TANDEM Presents
テリー・ライリー
Terry Riley
1st Stage:-Everything and Beyond-『Tokyo Premiere』
Terry Riley with Sara Miyamoto
Opening Act: Krikor Kouchian(クリコー・クーシアン)
2nd Stage:Terry Riley creates live new sonic landscape to François Girard’s film Hochelaga, Land of Souls
「オシュラガ 魂の地」(原題:Hochelaga, Land of Souls 監督:フランソワ・ジラール 音楽:テリー・ライリー&ギャン・ライリー)を無声状態にし、テリー・ライリーが即興で音楽をつける

2022年3月16日(水)ビルボードライブ東京 ※SOLD OUT
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア:6,400円/5,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13286&shop=1

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映りこむ場合もございますので、あらかじめご了承ください
※1stステージと2ndステージで公演内容が異なります
※ご来場前に必ず〈営業再開時の新型コロナウイルス感染症対策について〉内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html

 

テリー・ライリー ONLINE SHOW from Billboard Live
1st Stage: Terry Riley with Sara Miyamoto -Everything and Beyond- 『Tokyo Premiere』
Opening Act: Krikor Kouchian
2nd Stage: Terry Riley creates live new sonic landscape to François Girard’s film Hochelaga, Land of Souls

2022年3月16日(水)ビルボードライブ東京
配信スタート
1st Stage/2nd Stage:16:30/19:30

■オンラインチケット
通常チケット:2,800円
https://eplus.jp/terryriley-st/
Club BBL会員:2,400円
https://www.billboard-live.com/pg/membership/index.php/p/membership/m/eplusにてログイン後、マイページ内の〈特別公演申込み/配信チケット購入〉の一覧ページより当該公演の
申し込みページにアクセスをお願いいたします。
販売期間:2022年3月7日18:00~2022年3月23日(水)21:00
視聴可能期間:1st Stage 2022年3月16日(水)16:30~2022年3月23日(水)23:59/2nd Stage 2022年3月16日(水)19:30~2022年3月23日(水)23:59

■海外視聴用オンラインチケット(1st Stageのみ)
Streaming+:https://ib.eplus.jp/terryriley
LIVEMINE:https://livemine.net/lives/113/about
視聴チケット:3,450円
販売期間:2022年3月7日18:00~2022年3月21日(月)15:00
視聴可能期間:2022年3月16日(水)16:30~2022年3月21日(月)17:00
※Streaming+/LIVEMINE共通
Streaming+のご利用ガイドはこちら:https://eplus.jp/sf/guide/streamingplus-userguide
※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません

 

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 大規模文化事業助成/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/ヴィラ九条山
共催:ビルボードライブ東京/ケベック州政府在日事務所/ポッションエッズ
※この催しは、2022年、日本におけるフランコフォニー(フランス語圏の共同体)の振興活動の一環として開催されます