タイアップ曲を数多く収めたりとスターダムへの階段を駆け上がっている勢いが十分で、ファンクやヒップホップなどをごった煮にしたハイブリッド感、聴き手をガンガン巻き込んでいく求心力のあるサウンドにも磨きをかけたセカンド・アルバム。トリッキーなラップから超キャッチーなサビまでを滑らかに届ける冒頭の“Drippin’ Desert”で気持ち良くノックアウトされたら、あとは彼らの旺盛な雑食性が全面に出たフレキシブルなグルーヴにただただ身を任せよう。ボッサ調のギターを織り交ぜた“Not Forever”、ヴィンテージっぽい音色が光る“Correction”、2曲の洒落たインストも胸躍る。特にハッピーと切なさのバランスが絶妙なサマー・チューン“熱海”は新味。旅のドライブで流したい。