大胆で斬新なパワーポップでさらなる変化
そして、後者からは全米4位というシングルにおけるP!ATD史上最大のヒットとなった“High Hopes”も生まれ、P!ATDはその人気を揺るぎないものにしたわけだが、それから4年。『Viva Las Vengeance』に先駆け、P!ATDが発表した“Viva Las Vengeance”“Middle Of A Breakup”“Local God”の3曲が新たなサウンドとともに期待させるのが、P!ATDのさらなる変化なのだった。

ブレンドンのホームタウン、ラスベガスへの複雑な思いを窺わせつつ、復讐バンザイとも読めるアルバムのタイトルナンバー“Viva Las Vengeance”、アルバムではオープニングを飾るそのタイトルナンバーの次に置かれた“Middle Of A Breakup”は、ともに70~80年代のパワーポップを連想させるギターロックサウンドというところに、まず驚かされる。サウンドとしてはもちろんクラシックなものではあるのだが、P!ATDがム『Too Weird To Live, Too Rare To Die!』以来、モダンなダンスポップサウンドを追求してきたことを考えると、その2曲のアプローチは大胆かつ斬新に思える。
そこにP!ATDが今回、サウンドアプローチという意味で、大きく舵を切ったことを感じずにいられないが、『Viva Las Vengeance』を作るにあたって、ブレンドンが組んだプロデューサーはジェイク・シンクレアとマイク・ヴァイオラというところも興味深い。『Death Of A Bachelor』と『Pray For The Wicked』に続いて、3作連続でプロデューサーを務めるジェイクの名前は、P!ATDのファンにはすでにお馴染みだろう。また、その2枚にソングライターとして参加していたマイクの名前を目にしたことがあるというファンもいるのではないだろうか。ライアン・アダムスやフォール・アウト・ボーイ他の作品を手掛けるプロデューサー、およびソングライターとして、近年、活躍しているマイクは元はと言えば、90年代のパワーポップブームの中、キャンディ・ブッチャーズのフロントマンとして注目されたミュージシャンだ。
そのマイクとジェイクの2人を、今回、プロデューサーに迎えた理由は、そのうちどこかでブレンドンが自ら語ってくれるはずだが、どうやら旧知の2人とともにLAのスタジオで“Viva Las Vengeance”を演奏しながら、アナログのテープレコーダーにライブレコーディングしたところ、大きな手応えを感じたようで、そのままアルバムの制作に発展していったということらしい。
アルバムにはP!ATDとも共演歴があるロックミュージシャン/ソングライター/プロデューサー、ブッチ・ウォーカーも参加して、70年代のアリーナロック風のギターサウンドを加えているというから、今現在、聴くことができる前述の2曲だけでは断言はできないものの、もしかしたら『Viva Las Vengeance』はP!ATD史上最もストレートなロックアルバムになっているのかもしれない(!?)。
「『Viva Las Vengeance』は、17 年前の自分、そして昔持ち合わせていなかった寛容な心を今は持っている自分を振り返る作品である。テープレコーダーの前では正直になれた」とブレンドンは語っているが、サウンドのみならず、心情吐露さえも抜き身になっているという意味でも『Viva Las Vengeance』、かなり聴き応えのあるアルバムになっていそうだ。
RELEASE INFORMATION

リリース日:2022年8月19日(金)
品番:WPCR-18537
価格:2,860円(税込)
※初回生産分にステッカー封入
配信リンク:https://patdjp.lnk.to/VLVtw
TRACKLIST
1. Viva Las Vengeance
2. Middle Of A Breakup
3. Don’t Let The Light Go Out
4. Local God
5. Star Spangled Banger
6. God Killed Rock And Roll
7. Say It Louder
8. Sugar Soaker
9. Something About Maggie
10. Sad Clown
11. All By Yourself
12. Do It To Death
EVENT INFORMATION
最新作『Viva Las Vengeance』リリース記念LINE LIVE特番

2022年8月10日(水)
配信開始:21:00
https://live.line.me/channels/107423/upcoming/20368182