KSIの特大ヒット“Really Love”に加えてコラプトFMの“Summertime”といった昨年の2ステップ攻めに続いての新作は、まさに『Born To Do It』から22年経ったことを意味する表題でのリリースに。その初作では〈2ステップの貴公子〉的な世評から素早く身を交わすかのような振る舞いを見せていたが、今回は冒頭から“Re-Rewind”を彷彿とさせるジョンB使いの“Teardrops”を繰り出す大サーヴィス。その後もギャランティス作のアップやロビンS使いのハウス、歌唱的フォロワーのMNEKとのコラボなどダンス主体の多彩なトラックを聴かせつつ、渋くならない歌声の甘い成熟ぶりで流麗な楽曲をスムースに聴かせる。マニー・ロングとのコラボや新鋭マイク・ブレインチャイルドの登用も吉と出た快作。