セルフ・プロデュースで届けられた4年ぶりの16作目。ほぼ全曲を3人同時に演奏して録音したということもあってか全体の聴き心地もライヴ感に溢れていて、延々と続く音世界に深く深く没入させてくれる仕上がりだ。導入曲の“Sinatra Drive Breakdown”とラストの“Miles Away”はいずれも7分超の長尺で、入口も出口もないまま過ぎゆく時間と音に身を委ねていたくなる。愚かな時代の流れを悠々と無視するような全9曲。