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ワンマンはバンドの集大成にしてV系メタルの歴史的な瞬間

――そして4月29日には、渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブも控えています。

幹太「今回のワンマンのタイトルが〈RUIN〉なんです。これはDEVILOOFのファーストシングルのタイトルでもあります。太輝さんや桂佑さんの中で原点回帰的な想いがあると思うんですね。だからこそ、(DEVILOOFを始めたばかりの)若かりし頃の桂佑少年、太輝少年の夢を叶えてあげたいと思っています。たくさんの人に来てほしいですね」

2015年のシングル“Ruin”

太輝「そうですね。取り巻く環境が変わっても〈初心を忘れるな〉と自分たちにも刻み込みたかった。〈最初から俺たちは何も変わってないぞ〉と、自分たちにもお客さんにも伝えたい。そんな自戒の念を込めてつけました。

あともうひとつ理由があって、昨年行われたlynch.の武道館での復活公演のタイトルが〈THE FATAL HOUR HAS COME〉、やはり過去の曲をタイトルに冠していた。それがすごく格好いいなと。

『DAMNED』はDEVILOOFの新たなる第一歩となるEPだし、4月29日の〈RUIN〉に関しては、もちろん新章の幕開けではあるんですけど、今までの中でも最高のライブにしたい。ひとつの集大成をお見せしたいと思っています」

Ray「この記事を読んで……僕がいまいちどういう人間か、わからない人もいると思うんです。僕のステータスはギターとボーカルに振られているから、ほかが皆無なんです。とりあえずライブに来て、ギターや声を聴いて、僕やDEVILOOFという存在をわかってもらえると嬉しいです。本当に、こういうときに語彙力があったらね……」

愛朔「僕らにとってデカいライブです。歴史的な瞬間になると思うんで、ぜひ皆さんにはそこに立ち会ってほしいなって思います。今回来なかったらね、V系メタルっていうものが……、ねえ?」

――話が壮大に。

愛朔「大きすぎて、今ちょっと恥ずかしくなっちゃったんですけど(苦笑)」

――しかし、〈V系メタル〉といいますか、JILUKA、DEXCORE、DEVILOOFの3バンドによる〈D × D × J〉、あるいはJILUKAが主催する〈MAD PIT TOUR〉、DEXCORE主催の〈DEX FES〉は、ヴィジュアル系のみにとどまらないラインナップですし、この3バンドを中心として開かれた形でシーンを盛り上げていこうという意思を感じています。

太輝「たしかにそのくくり、JILUKA、DEXCORE、DEVILOOFを中心に、数年前よりは僕らのことを認知してくれる人は増えた実感があります。しかし、僕自身はまだまだと感じていますし、色々な意見や視点があるとは思いますが、数字としてはメタルシーンもヴィジュアル系シーンも決して良い状況とは言い難い」

――否定はできない……ですね。

太輝「一昔前のシーンは、対バン同士でバチバチでお客さんを取り合うみたいなカルチャーもあったし、実際僕らもJILUKA、DEXCOREをライバル視というか、むしろ敵視していたこともあります。でも、今ってヴィジュアル系もメタルに限らず、ジャンルや世代で様々な分断が起きている。若いバンドには若いファンがついているし、逆もまたしかり。だからこそ、僕らの曲ももっと上の世代に聴いてほしいし、中学生、高校生にも届いてほしい。ヴィジュアル系もメタルも聴いたことがない人にも、DEVILOOFのことを好きになってほしいし、皆で輪を広げていきたいです」

幹太「個々でやってても影響力はたかがしれてるから、皆で一丸となって、総合力で大きくなれば、〈ここにこういう音楽シーンがあるんや、かっこいいバンドがいるんや〉と知ってもらえるってこと?」

桂佑「『ロード・オブ・ザ・リング』だ」

幹太「あの映画、そんなんあったかね?」

桂佑「いや、オークがいて、人間がいて、エルフがいて、ドワーフがいて、いろんな種族で……」

幹太「ああ、そういう意味ね!」

太輝「ただ、そうやって間口を広げていこうとしたときに、ヴィジュアル系・メタルだけを本当に愛している人たちからしたら、抵抗感を覚えるかもしれない。その不安はあります。しかし、これもさっきのメジャーデビューの話と一緒で、俺らがここまでニッチなジャンルをやっているからこそ、やっていきたいという気持ちがあります。DEVILOOF自体がオーバーグラウンドな場に行くことによって、今いるお客さんもどういう反応を示すのか、新しいお客さんがどういう反応を示すのか。それを見てみたい」

幹太「どこまで通用するんでしょうねぇ。これは今、僕らの目標として話していることですけど、もしかするとJILUKA、DEXCOREも同じことを考えているかもしれない。本人たちに確認しているわけじゃないけど。そうじゃないとイベントに色んなジャンルのバンドを呼ばないだろうし」

愛朔「……だからこそ、DEVILOOFにとって4月29日は歴史的な瞬間になるから。そこに皆さんも立ち会えってもらえたら。いや、皆さんが。……皆さん〈が〉!!!」

桂佑「絶対楽しいから皆来てや!」

 


RELEASE INFORMATION

DEVILOOF 『DAMNED』 徳間ジャパン(2023)

リリース日:2023年4月19日(水)

■初回限定盤(CD+DVD)
品番:TKCA-75138
価格:4,500円(税込)

■通常盤(CD)
品番:TKCA-75139
価格:2,000円(税込)

■ロングTシャツ付き完全受注生産限定盤(初回限定盤+ロングTシャツ)
価格:7000円(税込)
商品詳細:DEVILOOF『DAMNED』の発売を記念したクラウン徳間ミュージックショップ限定盤がご好評につき再受注決定! メジャーデビューEP「DAMNED」(初回限定盤)に、初回限定盤ジャケットが描かれたロングTシャツが付いた完全受注生産限定の商品となります。
サイズ:フリーサイズ 身丈:76cm/身幅:56cm/肩幅56cm/袖丈65.5cm ※色、サイズ、デザインが多少異なる場合がございます。あらかじめご了承ください
注文受付期間:2023年2月10日(金)18::00~2023年2月19日(日)23:59
https://crowntokuma-shop.com/top_news/view/378

DISC 1
CD
1. Damn
2. The Blackened Sun
3. Afterlife
4. Terpsichore
5. False Self

DISC 2
DVD ※初回限定盤のみ
1. DYSTOPIA RETURNS TOUR OFF SHOT MOVIE
2.「Damn」MV
3.「Damn」MV MAKING VIDEO
4.「False Self」MV
5.「False Self」MV MAIKNG VIDEO

 

LIVE INFORMATION
DEVILOOF ONE MAN LIVE「RUIN」

2023年4月29日(土)東京・渋谷 CLUB QUATTRO
チケット購入URL:https://eplus.jp/deviloof/

アイリフドーパpresents「ブレインE.P」リリースツアー BRILLIANT BRAIN TOUR
2023年5月14日(日)愛知・名古屋 RAD HALL

JILUKA presents「MAD PIT FES 2023」
2023年7月2日(日)東京・新宿 BLAZE

 


PROFILE: DEVILOOF
DEVILOOFは日本の文化として根付くV系と、海外で浸透しているデスコアというジャンルを融合させ、世界に通ずる日本人にしかできないことをバンドで体現するために2015年に大阪で結成。圧倒的暴虐性を持って紡ぎ出される音と映像は、瞬く間に国内外において支持を得る。代表曲“拷訊惨獄”のMVは現在、YouTubeにて303万回再生という高い再生数を記録する。楽曲のジャンルはヴィジュアル系の要素を入れつつデスコア、スラミング、ブルデス、グラインドゴアといった海外のメタルファンが好む狂暴かつ残忍なアンダーグラウンドミュージックが特徴。2021年12月17日、同月8日にリリースされたサードアルバム『DYSTOPIA』が、iTunesの国内メタルチャートで1位、AppleMusicの国内メタルチャートで1位を獲得したほか、Apple Musicの総合メタルチャートの日本、ノルウェー、ハンガリー、サウジアラビアで1位、オーストラリア、タイで2位、台湾で6位、イギリス、アメリカで15位と各国で軒並みランクイン。今最も勢いのあるヴィジュアル系メタルバンドである。