(左から)愛朔、太輝、桂佑、幹太、Ray

日本のみならず世界から注目を集めているバンド、DEVILOOF。
ヴィジュアル系とデスコアを融合させた独自の表現や音楽で厚い支持を得ている5人組だ。そんなDEVILOOFが、著名サウンドエンジニアのジェフ・ダン(Jeff Dunne)を迎えて制作したEP『DAMNED』で堂々のメジャーデビューを果たした。彼らが本作に込めたものとは? あるいは、メジャーデビューやヴィジュアル系メタルシーンについて思うこととは? 桂佑(ボーカル)、Ray(ギター/ボーカル)、愛朔(ギター)、太輝(ベース)、幹太(ドラムス)に、ヴィジュアル系に精通するライターの藤谷千明が訊いた。 *Mikiki編集部

DEVILOOF 『DAMNED』 徳間ジャパン(2023)

 

DEVILOOFがどこまで行けるか?に賭けたかった

――現在、メジャーとインディーズの境界がなくなったと言われて久しいですよね。DEVILOOFがメジャーデビューするというニュースを聞いて、正直とても驚きました。まずは、その選択をした理由を聞かせてください。

太輝「実際、ジャンル問わずミュージシャンが自主でも生きていける時代、音楽業界もそういうシステムになりつつありますよね。だからこそ、いってしまえば〈メジャーデビュー〉という言葉から縁が遠そうな音楽を演奏しているDEVILOOFが、あえてメジャーと手を組むことで、どんな化学反応が生まれるのかな……と。僕もメンバーでありながらDEVILOOFのファンでもあるので、DEVILOOFがどこまで行けるのか? そこに賭けてみたかった」

桂佑「もちろん、メジャーデビューするからといって、セルアウトしてガラッと音楽性を変えるようなことはしないですし、徳間サイドとの話し合いでも〈DEVILOOFのやりたいようにやってほしい〉と言われました」

太輝「この人たちとならDEVILOOFがもっと高みを目指せる、その相手が徳間というメジャーレーベルだったというか。

もともとリードトラックの“Damn”は、メジャーデビューの話は関係なく桂佑くんが以前から制作していた曲で、2021年にリリースした『DYSTOPIA』は、デスコア、メタルコア、アンダーグランドのヘヴィな音楽を追求した作品です。それをやりきった感覚があり、次の作品はブルータル一辺倒ではないものを、という共通認識がありましたね、だから〈次にリリースするのは“Damn”だ〉という認識が最初にありました」

――『DAMNED』は“Damn”ありきでスタートしたと。

太輝「そうですね、そこから王道のメタルコア的な“False Self”を入れよう、そこから現体制になってインストゥルメンタルがなかったし、ボーカル以外が主役の曲があってもいいのかなと“Terpsichore”が、ライブ重視の楽曲を最近作ってないなと“Afterlife”が……みたいに、“Damn”が核になってパズルを埋め合わせていった感じです」

桂佑「“Damn”の制作は結構時間がかかりましたね。

まず、ブルータルデスメタルの派生にスラミングデスメタルというものがあるんですけど、個人的にそういうジャンルが好きで、DEVILOOFの楽曲でもそういうリフワークを多用していたりするんですよ。そこにそこのDEVILOOFの核となるフレーズを置こうと。

加えて、最近の電子音系のサウンドを取り入れたいと思っていたのと、ニューメタルだとか、ハードコアだとかの音楽が好きでそういった要素も取り入れたくて。スラミングデスメタルと、ニューメタルハードコア系のリフ、プラス電子音を融合させて、新しいものができないかなと作ったのが“Damn”になります」

 

“Damn”はひとつの到達点

――PVもクリストファー・ノーランの映画「メメント」から着想を得たという、インパクトあるものとなっていますね。

桂佑「僕は映画が好きなんですけど、歌詞も『メメント』をモチーフにしています。数分しか記憶が保てない主人公が、ずっとイライラしている感覚。あの目まぐるしさを楽曲にも歌詞にも反映させています」

『DAMNED』収録曲“Damn”

Ray「この曲は最初に聴いたときから、リードトラックで間違いないと思っていました。そのくらい印象に残っています」

太輝「本人はどう思っているのかわからないけど、僕らメンバーからすると、“Damn”はひとつの到達点なんじゃないかな。そのくらい、完成度の高さを感じました」

Ray「ギタリスト目線でいうと、桂佑さんの作る曲はギタリストの考えるものではないというか、セオリーから外れているというか、自分にとって新鮮なものがたくさん入っているんです。テンポチェンジとか拍子の上手いこと上手いこと……。変態なことをしているけど、キャッチーに聴こえるようなフレージングとかが盛り込まれている」

桂佑「僕もともとギタリストなんですけどね(笑)」

Ray「だから面白いんやと思う。なんか、語彙力がないから日本語がマジまとまらん。間違いなくリードトラックにすべき曲だと思っていました。

(ギターの)機材でいうなら、ピッチシフターを使ってのギターソロも特徴といえばそうですね。あれもデモの段階で入ってましたよね?」

桂佑「入ってた」

愛朔「(ピッチシフターは)最近のメタルのトレンドだと思うんですけど、そういう要素を盛り込んだり、面白い展開だったり、新しい挑戦だらけでメジャーデビューにはふさわしいんじゃないかな」

幹太「この曲は本当に時間がかかったというか……。桂佑さんと揉めたとまではいかないですけど、わりと長々とやりとりして作ったドラムですね。

最初にデモを聴いたときは、曲の意図やコンセプトが全然つかめなくて、〈どういう気持ちでドラムを演奏したらええんやろ?〉と悩みました」

桂佑「もちろん、喧嘩したとか仲が悪いとかではないんですよ(笑)。説明すると、幹ちゃんから最初に来たのが〈アンパンマンの世界観で北斗の拳のケンシロウが暴れてる〉みたいなドラムだったというか……。これは伝わらんな(苦笑)」

太輝「桂佑くんの求めているものと違うドラムを、幹ちゃんがつけてきたという?」

桂佑「そう。だから〈これは違うんじゃね?〉と本人に伝える前に、幹ちゃんなりの考えがあるだろうと何度も聴き込んでいたんだけど、それでもわからなかったので、LINEで確認したんです。ここが一番時間がかかったかもしれない」

幹太「めっちゃ熱くなりましたね、終わることのないLINEのやりとりが(笑)。PV撮影前の打ち合わせのときも、いろんな資料を見せてくれて、曲の世界観やストーリーを僕らに共有してくれたじゃないですか。だから、僕的には曲のストーリーを重視してつけたドラムで、理論的にはだいぶ外れてるんです。だから桂佑さんは違和感を覚えたのかもしれない」

桂佑「〈ここではストーリー展開も慌ただしくなっているからこんな表現にした〉とかすごく細かく送ってくれたんです。『メメント』から着想を得たとはいえ、僕の考えたストーリーを解釈してくれて、フレーズを考えてくれたことは嬉しかった。その上で〈曲単体で聴くなら、俺はここはこうしたほうがいいと思う〉とか、やりとりを重ねていった結果、落とし所が見つかったという」

幹太「“Damn”もそうなんですけど、桂佑さんの音楽っていうのは、実験的というか、今世の中にあるものとか、流行にのっかってそれっぽいものをつくるのではなくて、自分の中の世界観を表現するために曲を作っているのだと僕は考えていて」

太輝「天才や」

幹太「だからこそ、〈○○っぽい〉ではなくて、桂佑さんが作っている世界観を理解してフレーズをつけたかったんです」

桂佑「その結果、完成したドラムのフレージングのほうが全然かっこいいですね」

太輝「さっきも言ったように本当に完成度の高いものになりました。でも、僕も最初にデモを聴いたときに、この曲を(リスナーが)どのくらい受け入れてくれるか、正直不安があったんです。そこに関しては本人とも話あったんですけど。

でも完成した曲を聴いて〈これが桂佑くんの表現したかったことだったんだな〉と感じ、そこまで汲み取れなかった自分自身への浅はかさみたいなものを反省している部分もあります。バンドのこれまでとこれからを考えるきっかけになった曲でもあります」

――太輝さんは、バンド全体を俯瞰してみてらっしゃいますよね。

太輝「僕自身はどちらかといえば、メロディーありきの音楽をルーツにしているんです。これは語弊があるかもしれませんが、DEVILOOFに入るまではエクストリームミュージックとは馴染みが薄かったので、客観的にみているかもしれません。とはいえ、メンバーなので100%俯瞰的にみることはできないのだけど。

〈デスボイスが苦手な人でも聴けるデスボイスの曲ってどんなものなのだろう〉みたいなことを考えることもあります。一見激しくて敷居が高そうだけど、聴いてみたら意外とキャッチーだった、みたいな部分もDEVILOOFの良さのひとつだと思うので」

――メロディアスな楽曲・クリーントーンのボーカル=キャッチーではないですもんね。

 

今の社会を生きる人たちへの問いかけ

――そして、2曲目、“The Blackened Sun”は太輝さん作詞作曲です。

太輝「この曲の作詞作曲は僕です。まず“Damn”があって、次に“False Self”を入れるという構想があったので、じゃあテイストのかぶらないものがいいなと。そこで以前ボツにしていた“The Blackened Sun”のもとになるデモのことを思い出したんです。

最近のモダンなメタルというよりは、80’s的なスラッシュメタル的なリフ、オールドスクールな感じのリフがガッツリ入っているので、それをそのままやったら流石にダサいというか、DEVILOOFに合わなさすぎる。では、あえてクラシックな型にモダンな電子音を入れるとどうなるんだろう?という実験精神で生まれた曲ですね」

――伝統とモダンのハイブリッドというか。

太輝「タイトルは僕の大好きなメタリカの“Blackened”からきています。構成も、1番と2番の間奏でベースが入ってないんですけど、これも当時のメタリカのアルバムへのオマージュになっています。この曲の最後はギターソロで終わっているんですけど、これもスレイヤーの“Raining Blood”やメガデスの“Hangar 18”のような展開を入れてみたりとか。そんなリスペクトを込めた曲ですね」

――そこから元の曲を聴いてみるのも面白そうですね。

太輝「歌詞は、“The Blackened Sun”も“Afterlife”も共通しているんですけど、今の時代、いろんな情報が溢れてすぎていて、人間が自分の頭で考えて生きていくことができていないのでは?と。そんな、今の社会を生きている人たちへの僕からの問いかけです」

――日々そういう風に感じることがあるのでしょうか。

太輝「たとえば、ドナルド・トランプが大統領に当選したあたりから、ネット上にフェイクニュースがあふれるようになってきたと感じています。昔……、数千年前から近現代に至るまでは、人間の生活において宗教が不可欠なものとしてあった。それが現代は科学にとってかわり、その結果僕らは豊かな生活を送っているけれど、それがフェイクニュースによって反知性・反科学主義みたいなものが蔓延し、そこに煽動されてしまっている人がたくさんいる。結局フェイクニュースって中世に起きた宗教の腐敗と共通しているんじゃないかというのが、僕の考えです」

桂佑「(フェイクニュースを信じてしまう人たちは)テクノロジーに慣れてない人たちが多いイメージあるね」

太輝「人間なのだから、知識を持って物事を考えて判断していってほしい。そうしないとまずいことになるんじゃないかという問いかけです。

次の“Afterlife”も僕の作詞ですけど、やはり共通した問題意識で書いています」

『DAMNED』収録曲“Afterlife”

――作曲はRayさんですね。

Ray「皆のように、語れる自信ないぞ!?」

桂佑「思いの丈をぶつけろよ!」

Ray「なんとなーく作って、なんとなーくできた!(バンザイ)」

幹太「前に〈ライブでノレる曲を作りたい〉言うてたやん!」

Ray「メジャーに行くにあたって、活動する場所が広がるなら、イベントライブなんかでDEVILOOFを初めて観る人が増えるんじゃないかなと思って。1番を聴いて2番も想像がつくような展開の曲というか、初めて観る人でも最初から最後まで楽しめる曲がほしいなと思って作りました。で、終わりなんですよ。ちゃんとこういうときに喋れるようにならなアカンな」

――この後のインストゥルメンタル“Terpsichore”もRayさんですね。

太輝「これも俯瞰的な話になるのですが、デスコア系のエクストリームミュージックって、超絶技巧のドラマーとすごい声を出すボーカリストだけが目立っているイメージがあるような気がして、でもバンドというものは4人5人いて、ギターもベースも主役になっていいはず。Rayくんによるギタリストが主役の曲を残してほしかった。そう思って僕のほうからRayくんに〈インスト曲を作ってみてくれへんか?〉と提案したんです」

『DAMNED』収録曲“Terpsichore”

Ray「えっと……。ヴィジュアル系とデスコアの融合って、日本人にしかできないものだと僕は考えているので、もっとデスコアとかメタルな方向に寄ったインストゥルメンタルを作っても良かったんですけど、メロディアスなものも自分のルーツにあるものだし、それはヴィジュアル系らしさでもあるというか。

サビは和を意識したりしているけど、急に展開が変わってメタルコアになったり、初めての挑戦ばかりでした。でも、自信のあるものが出来上がってよかったと思っています」

 

とりあえず聴いてくれ、聴いたらわかる!

――ラストを締めくくる“False Self”、これは“Damn”と対をなすような印象の曲ですね。

愛朔「僕はシンプルにメロが好きでしたね。覚えやすくて。今までにないようなメロディーで、耳にすごく残るし」

『DAMNED』“False Self”

桂佑「“拷訊惨獄”(2019年作『鬼』収録)と同時期に作っていた曲ですね。当時のコンセプトに合わないということで没になっていたんです。今回、EPを出すことになり、コンセプトをガチガチに決めるよりも色々なことをする作品にしたいと話していたこともあって、持ってきました。

これはマイナスに捉えられるかもしれないけど、本当に変わったことや実験的なことは個人的に何もしていない。王道のメタルコアで、すごくわかりやすい構成になっています。本当に王道。

ただ、Rayの歌うサビのメロディーの主旋律、上のハモリ、そのさらに奥に上のハモリがあって、そこにさらにバイオリンのカウンターメロディーがある。そこにもうひとつスタッカートでバイオリンが入ってます。そこだけで5つのメロディーが行き交っていて、そのハーモニーとポリフォニーにこだわりました」

Ray「桂佑からは、〈泣きのギターソロにしてほしい〉という要望がありました。僕の中で〈泣きのギタリスト〉って誰なんだろうなって思ったときに、スティーヴ・ヴァイが浮かんで。その方が変則的なことを、タッピングはタッピングなんですけど、普通のギターソロではない癖のある人で、その味を入れたいなと思って僕なりに解釈して作りました」

幹太「それを聴いて、僕もドラムのフレーズがちょっと変わった。ちゃんとラストの大サビに向けてのクレッシェンドしていく感じを自分の中でも理解できたというか。そこからRayくんがギターソロを弾いてから歌うやん? そこのつなぎ目が解りやすくなった感じはある」

Ray「“Dusky-Vision”(2019年)以来かな。あの曲はギターソロが終わってからのクリーンパートは桂佑さんだったけど今回はギターソロのあとも僕なので、それは初めての挑戦ですね。

でもこれはレコーディングのときから絶対いい曲になることはわかっていたし、完成したものを聴いたらもっとよかったので、早く皆に聴いてほしいです。……とりあえず聴いてくれ、聴いたらわかる! ワイの語彙力はギターに全振りされとるんや!」

桂佑「歌詞は、バンドに色々あった頃に書いたので、ネガティブな……等身大のネガティブなものになっていますね」

――それを今あえて、そのまま発表するということは、今の自分たちに自信があるということでしょうか。

桂佑「自信もあるのかな。その当時出してたら、本当にネガティブだけで済まされたかもしれない。今のメンバーになって、バンドを立て直して、今が一番楽しいからこそ出せるのかもしれない」

幹太「でも、バンドをやっている限りプレッシャーや悩みはつきひんのなかと思っています。たとえば、メンバー脱退以外にもDEVILOOFってSpotifyのリスナー数は10万人超えてるじゃないですか。10万っていったらかなりのもの、数千人キャパの会場でやるバンドもそのくらいだったりする。けれど、僕らの目標は次の800人キャパを成功させたいという状況。それって、つまりはネット上の数字と現実の乖離ですよね」

――海外からの評価も高いので、コロナ禍においては〈来たくても来れない〉というファンも少なからずいるとは思いますが。

太輝「それもあるとは思います。ただ、僕らって活動当初からSNSでの反響も大きかったし、CDもすごく売れたんです。だけど、現実のライブには期待したよりもお客さんが集まらなかった。そういうネット上の評価と現実の動員が釣り合っていない状況が何年も続いていた。それで僕らも色々考えてアクションを起こしたけど、状況は変わらなかった。それは虚構の自分自身……“False Self”まんまですね。それもテーマのひとつではあります」

幹太「その頃の桂佑さんと太輝さんのことを考えると結構泣けてくるというか……」

太輝「泣けてくる?」

桂佑「俺たちが哀れで?」

Ray「哀れではないやろ」

幹太「頑張ってきたんやな~みたいな。PVもねえ、“Damn”とはかけ離れたナチュラル感というか。ほんまに等身大というか。見た目的にいうと“Damn”と“False Self”って全然違うけど、精神的なコンセプトが近いと言うか、自分の抱えている気持ちの問題が描写されている2曲だと勝手に思ってます。だから、僕はそういう気持ちでドラムをつけたしPV撮影に挑みました」

桂佑「そのとおりです!」

幹太「あっははは! 正解なんすかこれ?」

 

ワンマンはバンドの集大成にしてV系メタルの歴史的な瞬間

――そして4月29日には、渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブも控えています。

幹太「今回のワンマンのタイトルが〈RUIN〉なんです。これはDEVILOOFのファーストシングルのタイトルでもあります。太輝さんや桂佑さんの中で原点回帰的な想いがあると思うんですね。だからこそ、(DEVILOOFを始めたばかりの)若かりし頃の桂佑少年、太輝少年の夢を叶えてあげたいと思っています。たくさんの人に来てほしいですね」

2015年のシングル“Ruin”

太輝「そうですね。取り巻く環境が変わっても〈初心を忘れるな〉と自分たちにも刻み込みたかった。〈最初から俺たちは何も変わってないぞ〉と、自分たちにもお客さんにも伝えたい。そんな自戒の念を込めてつけました。

あともうひとつ理由があって、昨年行われたlynch.の武道館での復活公演のタイトルが〈THE FATAL HOUR HAS COME〉、やはり過去の曲をタイトルに冠していた。それがすごく格好いいなと。

『DAMNED』はDEVILOOFの新たなる第一歩となるEPだし、4月29日の〈RUIN〉に関しては、もちろん新章の幕開けではあるんですけど、今までの中でも最高のライブにしたい。ひとつの集大成をお見せしたいと思っています」

Ray「この記事を読んで……僕がいまいちどういう人間か、わからない人もいると思うんです。僕のステータスはギターとボーカルに振られているから、ほかが皆無なんです。とりあえずライブに来て、ギターや声を聴いて、僕やDEVILOOFという存在をわかってもらえると嬉しいです。本当に、こういうときに語彙力があったらね……」

愛朔「僕らにとってデカいライブです。歴史的な瞬間になると思うんで、ぜひ皆さんにはそこに立ち会ってほしいなって思います。今回来なかったらね、V系メタルっていうものが……、ねえ?」

――話が壮大に。

愛朔「大きすぎて、今ちょっと恥ずかしくなっちゃったんですけど(苦笑)」

――しかし、〈V系メタル〉といいますか、JILUKA、DEXCORE、DEVILOOFの3バンドによる〈D × D × J〉、あるいはJILUKAが主催する〈MAD PIT TOUR〉、DEXCORE主催の〈DEX FES〉は、ヴィジュアル系のみにとどまらないラインナップですし、この3バンドを中心として開かれた形でシーンを盛り上げていこうという意思を感じています。

太輝「たしかにそのくくり、JILUKA、DEXCORE、DEVILOOFを中心に、数年前よりは僕らのことを認知してくれる人は増えた実感があります。しかし、僕自身はまだまだと感じていますし、色々な意見や視点があるとは思いますが、数字としてはメタルシーンもヴィジュアル系シーンも決して良い状況とは言い難い」

――否定はできない……ですね。

太輝「一昔前のシーンは、対バン同士でバチバチでお客さんを取り合うみたいなカルチャーもあったし、実際僕らもJILUKA、DEXCOREをライバル視というか、むしろ敵視していたこともあります。でも、今ってヴィジュアル系もメタルに限らず、ジャンルや世代で様々な分断が起きている。若いバンドには若いファンがついているし、逆もまたしかり。だからこそ、僕らの曲ももっと上の世代に聴いてほしいし、中学生、高校生にも届いてほしい。ヴィジュアル系もメタルも聴いたことがない人にも、DEVILOOFのことを好きになってほしいし、皆で輪を広げていきたいです」

幹太「個々でやってても影響力はたかがしれてるから、皆で一丸となって、総合力で大きくなれば、〈ここにこういう音楽シーンがあるんや、かっこいいバンドがいるんや〉と知ってもらえるってこと?」

桂佑「『ロード・オブ・ザ・リング』だ」

幹太「あの映画、そんなんあったかね?」

桂佑「いや、オークがいて、人間がいて、エルフがいて、ドワーフがいて、いろんな種族で……」

幹太「ああ、そういう意味ね!」

太輝「ただ、そうやって間口を広げていこうとしたときに、ヴィジュアル系・メタルだけを本当に愛している人たちからしたら、抵抗感を覚えるかもしれない。その不安はあります。しかし、これもさっきのメジャーデビューの話と一緒で、俺らがここまでニッチなジャンルをやっているからこそ、やっていきたいという気持ちがあります。DEVILOOF自体がオーバーグラウンドな場に行くことによって、今いるお客さんもどういう反応を示すのか、新しいお客さんがどういう反応を示すのか。それを見てみたい」

幹太「どこまで通用するんでしょうねぇ。これは今、僕らの目標として話していることですけど、もしかするとJILUKA、DEXCOREも同じことを考えているかもしれない。本人たちに確認しているわけじゃないけど。そうじゃないとイベントに色んなジャンルのバンドを呼ばないだろうし」

愛朔「……だからこそ、DEVILOOFにとって4月29日は歴史的な瞬間になるから。そこに皆さんも立ち会えってもらえたら。いや、皆さんが。……皆さん〈が〉!!!」

桂佑「絶対楽しいから皆来てや!」

 


RELEASE INFORMATION

DEVILOOF 『DAMNED』 徳間ジャパン(2023)

リリース日:2023年4月19日(水)

■初回限定盤(CD+DVD)
品番:TKCA-75138
価格:4,500円(税込)

■通常盤(CD)
品番:TKCA-75139
価格:2,000円(税込)

■ロングTシャツ付き完全受注生産限定盤(初回限定盤+ロングTシャツ)
価格:7000円(税込)
商品詳細:DEVILOOF『DAMNED』の発売を記念したクラウン徳間ミュージックショップ限定盤がご好評につき再受注決定! メジャーデビューEP「DAMNED」(初回限定盤)に、初回限定盤ジャケットが描かれたロングTシャツが付いた完全受注生産限定の商品となります。
サイズ:フリーサイズ 身丈:76cm/身幅:56cm/肩幅56cm/袖丈65.5cm ※色、サイズ、デザインが多少異なる場合がございます。あらかじめご了承ください
注文受付期間:2023年2月10日(金)18::00~2023年2月19日(日)23:59
https://crowntokuma-shop.com/top_news/view/378

DISC 1
CD
1. Damn
2. The Blackened Sun
3. Afterlife
4. Terpsichore
5. False Self

DISC 2
DVD ※初回限定盤のみ
1. DYSTOPIA RETURNS TOUR OFF SHOT MOVIE
2.「Damn」MV
3.「Damn」MV MAKING VIDEO
4.「False Self」MV
5.「False Self」MV MAIKNG VIDEO

 

LIVE INFORMATION
DEVILOOF ONE MAN LIVE「RUIN」

2023年4月29日(土)東京・渋谷 CLUB QUATTRO
チケット購入URL:https://eplus.jp/deviloof/

アイリフドーパpresents「ブレインE.P」リリースツアー BRILLIANT BRAIN TOUR
2023年5月14日(日)愛知・名古屋 RAD HALL

JILUKA presents「MAD PIT FES 2023」
2023年7月2日(日)東京・新宿 BLAZE

 


PROFILE: DEVILOOF
DEVILOOFは日本の文化として根付くV系と、海外で浸透しているデスコアというジャンルを融合させ、世界に通ずる日本人にしかできないことをバンドで体現するために2015年に大阪で結成。圧倒的暴虐性を持って紡ぎ出される音と映像は、瞬く間に国内外において支持を得る。代表曲“拷訊惨獄”のMVは現在、YouTubeにて303万回再生という高い再生数を記録する。楽曲のジャンルはヴィジュアル系の要素を入れつつデスコア、スラミング、ブルデス、グラインドゴアといった海外のメタルファンが好む狂暴かつ残忍なアンダーグラウンドミュージックが特徴。2021年12月17日、同月8日にリリースされたサードアルバム『DYSTOPIA』が、iTunesの国内メタルチャートで1位、AppleMusicの国内メタルチャートで1位を獲得したほか、Apple Musicの総合メタルチャートの日本、ノルウェー、ハンガリー、サウジアラビアで1位、オーストラリア、タイで2位、台湾で6位、イギリス、アメリカで15位と各国で軒並みランクイン。今最も勢いのあるヴィジュアル系メタルバンドである。