いつになくマジな表情を見せる本作では、人との別れやコミュニケーション、承認欲求、現状への不安が歌われる。ただしどのテーマも鋭い批評性とユーモア、パンク・スピリットに貫かれたキュウソ節だけにカラリとして前向きだ。ホラー映画を表現した“スプラッタ”など、ライヴ映えするヘヴィーでファストな曲が増えるなか、友人に100万円を貸した実話“Tくん”が染みる。