プリシラ・アーンの来日公演が2023年5月29日(月)にビルボードライブ大阪で、5月31日(水)にビルボードライブ東京で開催される。
透明感のあるエンジェルボイスで人々を魅了するシンガーソングライター/マルチインストゥルメンタルプレイヤー、プリシラ・アーン。繊細で叙情的なメロディーと無邪気さを兼ね揃えた唯一無二の音楽世界が支持される存在だ。
ユニバーサルのバイオグラフィによると、プリシラ・アーンは84年、米ジョージア州生まれ、ペンシルベニア州育ち。現在はLAを拠点に活動を続けている。
プリシラ・アーンは、8歳頃から教会で歌いはじめたという。母親からピアノを教わっていたが、父親のすすめで14歳からギターを始め、曲を書くようになった。16歳からは地元のコーヒーハウスで弾き語りを始め、17歳にはすでにシンガーソングライターになることを考えるようになったのだとか。
本格的に音楽活動を始めたのは、19歳でLAへ移った際。ホテルやカフェなどでの演奏で注目を集め、名門ブルーノート所属のエイモス・リーや彼のA&Rの後押しで同レーベルと契約を果たした。
2008年には、メジャーデビューアルバム『A Good Day』をブルーノートからリリースした。同作は、プロデューサーを名匠ジョーイ・ワロンカーが務め、グレッグ・カースティンやガス・サイファート、オリヴァー・クラウスといった手練たちが参加。ブルーノートからデビューした大型新人ということもあって、ノラ・ジョーンズに続く才能として大きな話題になり、高い評価を得た。
『A Good Day』については、特にシングル“Dream”がロングヒットになっており、今なお彼女の代表曲として愛されている。日本でも各地のFM局でヘビーローテーションされ、スマッシュヒットを記録したことで知られている曲だ。
2011年3月17日には、東日本大震災による惨状に心を痛め、“Song For Japan”と題した楽曲をYouTubeにアップし、彼女が愛するこの国へのメッセージをいち早く送った。
同年4月、2009年のEP『In A Tree』に続くセカンドアルバム『When You Grow Up(幸せのみつけ方)』をリリース。イーサン・ジョーンズがプロデュースし、〈成長〉を表現した同作には、“Take Me Home, Country Road(カントリー・ロード)”の日本語バージョンがボーナストラックとして収録されている。スタジオジブリ・宮崎駿監督作品の大ファンだという彼女らしさが表れたアルバムだ。
その後、カバーアルバム『ナチュラル・カラーズ』を2012年に日本でリリース。ハナレグミ“サヨナラCOLOR”や荒井由実“やさしさに包まれたなら”、くるり“ばらの花”など、日本で愛される名曲を彼女らしく歌った作品だ。同年、NHKプレミアムドラマ「そこをなんとか」に書き下ろした“I’ll Be Here”を含むコンピレーションアルバム『ホーム~マイ・ソング・ダイアリー』も発表した。
翌2013年には、マツモトキヨシのCMソングとして“Storyは街角に/STOP, LOOK, LIE”を書き下ろして話題に。同年のサードアルバム『This Is Where We Are(ここにいること)』は、キーファス・シアンシアのプロダクションによって、キャッチーなメロディーやポップなサウンドとプリシラ・アーンの歌声が絶妙にマッチした作品に結実した。
そして2016年には、〈子ども〉をテーマにした優しく温かいアルバム『LA LA LA』をリリースしている。