〈ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021〉で優勝し、いまや世界に名を轟かせているイタリアの気鋭4人組バンドのセカンド・アルバムが初の日本盤化(ボートラ1曲追加)。容姿端麗なダミアーノ(ヴォーカル)はイタリア語特有のクセの強いグラマラスな歌唱で、一度聴いたら耳から離れない魅力を存分に発揮。また、“Lividi sui gomiti”や“In nome del padre”においては力強いラップも披露する器用さだ。音楽的にはいい意味で特定の影響源が見えにくく、下半身を強打するグルーヴィーなオリジナル・ロックに身を熱く焦がされる。さらに本編ラストを飾る“Vent’anni”がこれまた素晴らしく、20歳ちょっとの若者とは信じ難い大人びたメロディーセンスにも脱帽した。英語詞も2曲あり。