fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。毎年思うのですが、年齢が上がるたびにどんどん涙もろくなっている気がします(笑)。アニメや映画を観ているとちょっとしたシーンで涙が出る今日このごろ。今回は最近よく聴いているアニメ関連楽曲の中でも、特にお気に入りのエレクトロニカ楽曲をご紹介したいと思います。
まずは1曲目、agraph“unified perspective”はTVアニメ「平家物語」のEDテーマ。agraphは牛尾憲輔氏のソロ・プロジェクトで、日本の電子音楽を語るうえで大変重要なアーティストだと思っています。大好きで学生の頃からよく聴いていたのですが、「平家物語」のED曲を担当するということを知った時には大変感激しました。しかもラッパーとしてスチャダラパーのANIさんがフィーチャーされているということでこれまたビックリ。アブストラクトで浮遊感の強いトラックと、ANIさんのサラッとしたラップが退廃的な空気を醸し出していて最高に格好良い。
続いての2曲目、The 13th tailor“Gospelion in a classic love”はTVアニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」のEDテーマ。The 13th tailorは羽柴吟氏による2023年に発足したプロジェクトであり、楽曲に合わせて異なるヴォーカルを起用しているそう。ジャズ、R&B、ヒップホップなどの音楽ジャンルから影響を受けたことが窺えるグルーヴィーかつインテリジェントなサウンドデザインが光ります。疲れて帰宅した身体に染みるビタミン剤のような楽曲で、最近は特にお気に入りです。
3曲目はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.大竹佑季“打ち寄せられた忘却の残響に”で、これはTVアニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」EDテーマです。テクノボーイズはこれまでたくさんのアニメ関連楽曲をリリースしていますが、なかでも特にお気に入りの楽曲です。グリッチ・ノイズが多用された4つ打ちのビートによる高揚感。そこに乗る大竹さんの雄大で美しいヴォーカルが聴く者をトランス状態に導きます。深夜のクラブへ遊びに行って大音量で聴きたい!
さて、いかがだったでしょうか。振り返ってみると、今回紹介したのはEDテーマ曲ばかり! 基本的に僕はゆったりとした浮遊感の強い楽曲が好きなので、そういった楽曲は必然的に物語のエンディングとして起用されることが多いのでしょう。皆さんもオススメのエレクトロニカ楽曲があったらぜひ教えてくださいね!
それではまた次回お会いしましょう! またね!
kevin mitsunaga
佐藤純一、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。最新シングル“Runaway World”(コロムビア)も好評リリース中のfhánaは、このたび佐藤が代表を務めるNEW WORLD LINEの設立を報告したばかり。8月23日には10周年記念ベスト盤『There Is The Light』を発表し、10月7日には10周年記念ライヴをLINE CUBE SHIBUYAで行います。詳細は〈http://fhana.jp/〉にて!