世界で最高なロックバンドの一つであるThe Rolling Stonesの縁の下の力持ちであったチャーリー・ワッツの伝記本。いつも物静かで控えめ。ミックやキースの悪ふざけに加担すこともなく淡々とリズムを刻み続けるその姿勢はビル・ワイマンとともにクールだった。そして終生ロックバンドの中のジャズドラマーであったと言うことは驚嘆に値する。彼の妻、娘、孫、友人らが語るエピソードも面白い。服は必ずサビル・ロウにある仕立て屋で生地から選んで作っていたり、靴もそれに合わせて誂えたりと、彼がストーンズに加入する前にはグラフィック・デザイナーであったことに十分納得できる。