ミスター・フラミンゴの3年ぶりとなる新作だ。アコースティックを基調とした楽曲は、ウィル・リーとキース・カーロックという手練のリズム隊による抑制の利いたプレイも相まってしっぽり落ち着いているが、枯れた感じは皆無。西海岸の潮風薫るクロスの歌声が優しく芳醇で、旧友マイケル・マクドナルドとのデュエットも伸びやかで柔和である。エリック・ジョンソンやジェフリー・フォスケットも華を添えた大人の一枚。