〈ポール・マッカートニー写真展1963-64~Eyes of the Storm~〉が開催される。
ポール・マッカートニー自身が撮影した未公開のプライベート写真250点以上を展示する〈ポール・マッカートニー写真展1963-64~Eyes of the Storm~〉。この写真展は、英ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーのリニューアルオープン記念で催されたが、2024年、日本でも開催されることが決定した。同展は、7月に東京・六本木の東京シティビューで開催され、以降、大阪にも巡回予定だ。
62年にデビューし、瞬く間に世界のトップミュージシャンとなったビートルズ。〈ポール・マッカートニー写真展〉は、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4名が世界を熱狂させ、社会現象になった63年11月から「エド・サリバン・ショー」でアメリカに登場した64年2月までの4か月間の記録だ。
これらは当時の〈ビートルマニア〉の熱狂をポール自身がペンタックスのカメラによって撮影したもので、ポールが〈嵐の目〉と表現した写真は、自身がビートルズとして過ごし、世界的なスーパースターとして世間を席巻するまでのストーリーである。今回選ばれた写真は250枚以上で、ポール自身で選定し、当時についての考察も紹介されている。中にはリバプールのバックステージで撮影されたものや「エド・サリバン・ショー」に出演した際の写真などがあり、60年前からネガやコンタクトシートのままでプリント化されてこなかった貴重な194枚のモノクロ写真、56枚のカラー写真が展示される。
ポール・マッカートニーの2023年のコメントは次のとおり。
“何百万もの目が突然私たちに向けられ、一生忘れることのできない写真が出来上がった”
今を生きるビートルマニアにとって見逃せない催しなので、ぜひ足を運びたい。
EXHIBITION INFORMATION
ポール・マッカートニー写真展1963-64~Eyes of the Storm~
■東京
会期:2024年7月19日(金)~2024年9月24日(火) ※会期等は変更になる場合があります
会場:東京シティビュー(東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階)
主催:フジテレビジョン ほか
■大阪
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)(予定)
会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
オフィシャルサイト:https://www.paul-photo.jp
X:@EOTSJapan
Instagram:eyesofthestormjp
Exhibition curated by Sir Paul McCartney with Sarah Brown on behalf of MPL Communications Limited and Rosie Broadley for the National Portrait Gallery, London, and presented by Fuji TV.
MPL Communications
© National Portrait Gallery, London.
ナショナル・ポートレート・ギャラリーとは
1856年に設立された、ロンドン中心部にある世界最大の肖像専門美術館。世界的なアイコンから名もなき英雄まで、肖像画を通して英国の物語を伝え、その世界最大級の肖像画のコレクションを保存・共有することによって幅広い層に向けて世界中の新進アーティストとの出会いを提供し、肖像画との関わりを促進している。約3年間にわたる建物の全面改装と大規模な再開発プロジェクトを経て、2023年6月23日よりリニューアルオープン。本展はリニューアルオープン記念の展覧会で、2023年10月1日まで開催される。
PROFILE: PAUL McCARTNEY
ポール・マッカートニーは、20世紀から21世紀にかけての偉大な文化人の一人として知られています。リバプールに生まれ、ビートルズのメンバーとして国際的な名声を得た後、グループ〈ウィングス〉のリーダーとなり、その後ソロ活動も成功させました。代表作に“Yesterday”“Hey Jude”などがあり、世界的にも最も個性的なソングライターの一人です。本展覧会について、下記のように語っています。
撮影から数十年経った今、これらの写真を見ると、ある種の無邪気さがあることに気づく。この時点では、すべてが新鮮だった。でも、この写真を見て、今と何ら変わりがないと思いたい。この写真を見ると、たくさんの物語や特別な思い出が蘇ってくるが、それが私がこの写真を愛し、常に私の想像力を刺激してくれる理由のひとつだ。これらの写真がナショナル・ポートレート・ギャラリーの長い改装を経た再オープンの際に展示決定されたという事実は、恐れ多いと同時に驚くべきものだ。60年後の壁に掲示されるのを楽しみにしている。
ポール・マッカートニー