LUCKY TAPESとYogee New Wavesの元メンバーとのバンド・brkfstblendの活動の一方で、これまで以上に開かれていて、どうにもロマンティックなMichael Kaneko節全開のアルバムが完成。ドリーミーなR&Bや80年代ポップ、チル・ヴァイブスが心地いいローファイ・ヒップホップと、曲調は幅広くも清涼感のある歌声が統一感を生み、ラストに置かれた“Field of Heaven”はタイトル通りに野外フェスで同じ空間を共有したくなるアンセミックな一曲だ。ベッドルーム・ポップの親密さはそのままに、アジア・ツアーで手にした自信と開放感が加味されて、理想的な着地を見せている。