マット・ゾーとの“Easy”で世に出た印象が強いせいか、EDM界隈で語られることが多い彼だが、マデオンとの“Shelter”や前作におけるメロディアスなエレクトロ路線が本来の主戦場で、その路線を推し進めて完成させた3年ぶり3作目。ナードな音遊びが彼らしいオープニング曲、ポップネスを爆発させる“Cheerleader”“Russian Roulette”と期待を裏切らないトラックが続き、アコギを手にした“Year Of The Cup”や“Everything To Me”などは意外にもハマっている。芯の太いメロディーがあれば、アレンジやジャンルはどうだっていい、そう思わせてくれる美しい作品だ。