左から、藤原道山、山形由美(©Takuya Okamoto)、ミカラ・ペトリ(©Eric Klitgaard)、東儀秀樹(©Ayako Yamamoto)、一噌幸弘

世界最高峰の笛奏者が集結。待望の〈世界フルートフェスティバル〉開催が実現

 2025年2月東京&芦屋、世界最高峰のリコーダー奏者と称されるミカラ・ペトリを中心に、世紀の笛奏者が集結する〈世界フルートフェスティバル2025〉の開催が決定。世界の音楽シーンを牽引する笛奏者たちがその卓越した技巧を競う。新しい芸術に挑戦する熱意がダイナミックなダイバシティー(多様性)を示す祝祭のステージが誕生する。

 〈笛〉は先史時代から各地に存在した最古の楽器の1つ。それに誰もが学校でリコーダーを吹くように、最も身近な楽器でもある。本公演は、そうした内外の様々な〈笛〉が一同に会する極めて稀な機会だ。

 出演者は、世界を代表するリコーダーの名手ミカラ・ペトリをはじめ、フルートの山形由美、篳篥、笙の東儀秀樹、能管、田楽笛、篠笛の一噌幸弘(2月8日東京公演)、尺八の藤原道山(2月9日芦屋公演)と、名を見てわかる通り各楽器のトップ奏者ばかり。お馴染みの西洋楽器だけでなく、和楽器が含まれている点がクラシック・ファンには清新だし、この顔ぶれのソロやコラボを次々に堪能できるのは、まさに贅沢というほかない。

 今回は、多様な〈笛〉の持ち味の違い、あるいは共通点を肌で感じられるのがまずは大きな妙味。各楽器のスター奏者の聴き比べはもちろん、普段まず有り得ない合同演奏がすこぶる興味深い。また、各奏者のファンが似て非なる別の楽器及びその名手の演奏に触れるのも、貴重な体験となるに違いない。

 プログラムは、クラシックからポピュラー、雅楽のオリジナル作品まで多種多彩。ペトリが吹くバッハの無伴奏チェロ組曲や、東儀秀樹が奏でる“枯葉”“リベルタンゴ”など、想像しただけで楽しそうだ。

 今回の多くが管に直接息を吹き込む楽器ゆえに、達人の息吹をストレートに体感できる。これも〈笛〉ならではの魅力。ここは、玲瓏な音色と妙なる調べに心置きなく酔いしれたい。

 


LIVE INFORMATION
「世界フルートフェスティバル2025」〜世紀の笛奏者競演~

2025年2月8日(土)東京・紀尾井ホール
開場/開演:13:30/14:00

2025年2月9日(日)兵庫・ルネサンスクラシックス 芦屋ルナ・ホール
開場/開演:14:00/14:30

■出演
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
東儀秀樹(篳篥、笙)
山形由美(フルート)
一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛) *2月8日出演
藤原道山(尺八) *2月9日出演
ほか

■演奏曲
第一部
“無伴奏チェロ組曲第1番より” ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲(ペトリ)
“デンマーク民謡“マッズ・ドス”による変奏曲” ミカラ・ペトリ編曲(ペトリ)
“枯葉” ジョセフ・コズマ作曲(東儀)
“リベルタンゴ” アストル・ピアソラ作曲(東儀)
“水の翼~映画「霧幻鉄道」より” 秦野萌作曲/安田芙充央編曲(山形)
“獅子〜能「石橋(しゃっきょう)」より”(一噌/東京公演)
“変幻花二ノ舞 ヤマカガシ句跨ぎの手” 一噌幸弘作曲(一噌/東京公演)
“アメイジング・グレイス” トラディショナル(藤原/芦屋公演)
“曙光” 藤原道山作曲(藤原/芦屋公演)
ほか

第二部
“6つのカノン風ソナタOp.5”より G. Ph. テレマン作曲(ペトリ&一噌/東京公演)
“6つのソナタOp.2”より G. Ph. テレマン作曲(ペトリ&藤原/芦屋公演)
“2台のヴァイオリンとピアノのための5つの小品”より D. ショスタコーヴィチ作曲(ペトリ&山形)
“アヴェ・マリア” G. カッチーニ伝/V. ヴァヴィロフ作曲(東儀&山形)
“三ツ星” 東儀秀樹作曲(ペトリ&東儀)
“新作(タイトル未定)” 一噌幸弘作曲(ペトリ、山形&一噌)
“東風” 坂本龍一作曲(ペトリ、東儀、山形/東京公演 ペトリ、東儀、山形、藤原/芦屋公演)

※演奏作品は変更となる場合がございます。ご了承願います。

公演詳細:https://classics-festival.com/rc/performance/world-flute-festival-2024/