〈酩酊した俺〉の無敵感を訴えたり、素手でトイレを磨くような胡散臭さをあえて大肯定したり、心に抱えるモヤモヤを吐き出す吉田靖直のボヤキ歌は、7年ぶりのアルバムでさらに深みが増した。アフロビートやファンクなどを煮詰めた異国情緒あるサウンドも痛快(ゲストの池田若菜による妖しいフルートが効果テキメン)。カッコよくて、おもしろくて、踊れる。