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新しいfhánaの姿

 今回の新曲のなかで、一聴して〈新しいfhána〉を感じるのが“city dream city”と“Matching Error”。ハチャメチャに弾けまくる前者と都会的な歌謡ポップとなった後者、いずれもとことんフレッシュなfhánaがいる。

佐藤「“city dream city”はもう時間がなかったからこうなった曲ですね(笑)。深く精査する時間もなく進めた結果、謎に歪でポップな曲が出来上がったっていう。取っ掛かりとしてはCreepy Nutsみたいな曲を作りたいなと。早口で、サビのリズムがジャージークラブみたいなイメージで作ってって、だけどAメロのコード進行にはRIP SLYMEっぽさも入ってて。あと、この前段階のサビは爽やかすぎたので、もうちょっと癖のあるコード進行に……って変えていったら〈これってindigo la Endの“夏夜のマジック”じゃん〉って感じになったけど、ここも時間がないしもうこれでいいやって(笑)。林(英樹)君の歌詞も一晩で作ったヤケクソ感が刻み込まれてて勢いがあっていいし、こういう速くてキッチュな曲ってtowanaの声に合うんですよね。それでどんどん化けていって、最終的に〈めちゃめちゃいいじゃん!〉って」

kevin「編曲は、〈ノリノリでカッコよくしてください〉っていうシンプルなオーダーをもらって(笑)。じゃあ思いっきり打ち込みのクラブ・サウンドっぽいアプローチにしようってことで、こうなりました」

towana「私のところに歌詞がきたのはレコーディングの当日で。でも、練習する時間があったらこういう歌にはなってなかった気がするので、結果、楽しい曲になってよかったです(笑)」

kevin「“Matching Error”はひと昔前の歌謡曲感を狙ったりしてます。僕は基本的に明るくて祝祭感のある曲が好きで、マイナー調の曲ってほぼ作ったことがなかったんですけど、けっこう気に入ったのが出来たなっていう。こういうポップだけどちょっと毒もあるみたいな曲はfhánaにはなかったと思うので、だいぶ新鮮に聴いてもらえるんじゃないかと思います」

佐藤「林君の歌詞もちょっと毒気があって、マッチングアプリを皮肉ってるような内容で。データ上の人たちの出会い、その虚しさみたいなことがテーマになってますね」