こんにちは、fhánaの佐藤です。春ですね! 東京は桜も綺麗でした。

SQUAREPUSHER 『Kammerkonzert』 Warp(2026)

 最初に紹介するのは、スクエアプッシャーがこの4月に発表したばかりの最新アルバム『Kammerkonzert』 から、先行配信トラックの“K2 Central”。スクエアプッシャーは、僕が学生時代からエイフェックス・ツインやオウテカらと並んで影響を受けたエレクトロニック・アーティスト。そのなかでも彼自身が超絶技巧ベース・プレイヤーであり、超高速なベース・プレイをはじめフュージョン的な実験音楽であるところにシンパシーを感じていました。今回は〈室内協奏曲〉をテーマに掲げてオーケストラ的なサウンド・アプローチで、従来の凶暴なサウンド・アプローチよりも幾分か聴きやすくも野心的な作品です。

RAY 『White』 Lonesome Record(2025)

 2曲目は、アイドル・グループながらシューゲイザー、オルタナ、IDM、テクノなどを縦横無尽に駆け巡るRAYの“Bitter Sweet”。こちらの楽曲を提供したのはなんとイギリスの伝説的なシューゲイザー・バンド、ライドのマーク・ガードナー。ダンサブルかつ内省的なサウンドで、ラジオから偶然流れてきたときに、思わず手を止めて耳を傾けてしまいました。聴きながら誰の曲なのか調べてみたら、なんとアイドル・グループの楽曲ということで驚きました。アイドル・シーンは多種多様な楽曲にあふれていますね。

VARIOUS ARTISTS 『超かぐや!』 (2026)

 3曲目はNetflixオリジナル映画「超かぐや姫!」の挿入歌、“Reply”。kzさんによる提供楽曲です。日本古来の昔話である〈かぐや姫〉をモチーフにあの頃のインターネットの良さや、メタバースやライバーカルチャーで彩った映画で、とてもおもしろかったです。音楽の使われ方も印象的で“Reply”が流れるシーンも泣けました……。kzさんの涙腺を刺激するメロディーが素晴らしいです。こちらの楽曲にはギターでwagaさんが参加していますね。

 今年のfhánaは結成15周年イヤー。集大成となるツアーにぜひお越しください。ではまた!

 


佐藤純一
kevin mits­unaga、towanaとのユニット、fhánaのプロデューサーを担当。fhánaとしてのリリースはしばらくご無沙汰ではありますが、佐藤自身は外部での楽曲提供やプロデュースを行っているほか、ヴォーカルのtowanaは『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 主題歌』(コロムビア)に収録の“Chase your way!”で歌唱を担当するなど個別でも活躍中です。fhánaとしては秋に結成15周年ツアー〈Worldlines〉の開催を控えています。その他の最新情報は〈http://fhana.jp/〉にて!