ザ・ビートルズの警護係からローディー・ロードマネージャーになったマル・エヴァンズの回顧録。彼の保持していた膨大なメモや図版、写真などを下にして回顧録とはいえ三人称で書かれている。キャバーンに通い詰めて用心棒になり、そこから機材の搬入搬出をするようになりB4やブライアン・エプスタインに認められてロードマネージャーになって行く経緯が細かく書かれている。B4と一緒にドラッグに手を染めてしまったり、集ってくるファンの女の子を頂いたりと良い思いもしたようだ。しかしその最期は心を犯されて回顧録の完成を待たずに旅立ってしまった。B4ファンにとっても貴重な資料であろう。