宇多⽥ヒカルの全国ツアーの模様を収めた写真集「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES」が、2025年3月21日(金)に刊行される。

本作は、宇多田ヒカルが6年ぶりに開催した全国ツアー〈SCIENCE FICTION TOUR 2024〉の模様を9人の写真家がそれぞれの視点で撮影、ライブが開催された9つの都市、それぞれの物語を9人が紡ぎ、宇多田ヒカルのライブ・音楽を捉えた写真集となっている。写真集のタイトル「NINE STORIES」はJ.D.サリンジャーの短編小説から引用・命名されたもので、本作におけるプロジェクト名にもなっている、

「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES」書影

参加した写真家は、木村和平、鈴木親、細倉真弓、川内倫子、森山大道、John Yuyi、Wing Shya、ホンマタカシ、野口里佳の9人。それぞれが〈覗見〉〈断片〉〈身体性〉〈溢光〉〈関係性〉〈自己投射〉〈カレイドスコープ〉〈同時性〉〈存在〉という9つの視点から、様々な事象や風景を各々の視点で切り取っている。一部の写真はツアー中、Instagramにて順次公開されていたことでも話題を集めていた。

さらに写真集の刊行を記念して、東京・神保町のNew Galleryにて3月7日(金)から3月30日(日)まで写真展が開催されることも決定した。会期中は一部作品のオリジナルプリントの販売も予定しているという。

New Gallery

写真集は宇多田ヒカルの公式ストア、New Gallery Store、タワーレコード オンラインなどで予約がスタートしている。詳細は「NINE STORIES」の特設サイトをチェックしてほしい。

 


BOOK INFORMATION

宇多田ヒカル 『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES』 New Gallery/ソニー(2025)

発売日:2025年3月21日(金)予定
価格:15,000円(税込) ※写真家ごとの単冊では各2,200円(税込)
仕様:BOX [B5変形サイズ9冊セット(48P × 9冊)・レンチキュラーBOX]
本体サイズ:BOX外寸(高さ250mm × 奥行170.5mm × 幅39.5mm)、単冊(長辺246mm × 短辺169mm × 束厚4.0mm)

※各写真家単冊の販売はHIKARU UTADA Official Store、New Gallery Store及びAmazonのみでの取り扱いとなり ます

■写真家
木村和平、鈴木親、細倉真弓、川内倫子、森山大道、John Yuyi、Wing Shya、ホンマタカシ、野口里佳

【9つの視点】
福岡公演:木村和平〈覗見〉
愛知公演:鈴木親〈断片〉
埼玉公演:細倉真弓〈身体性〉
宮城公演:川内倫子〈溢光〉
東京公演:森山大道〈関係性〉
台北公演:John Yuyi〈自己投射〉
香港公演:Wing Shya〈カレイドスコープ〉
大阪公演:ホンマタカシ〈同時性〉
神奈川公演:野口里佳〈存在〉

「NINE STORIES」特設サイト:https://newgallery-tokyo.com/ninestories

 

INFORMATION
HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES
会期:2025年3月7日(金)~2025年3月30日(日)
会場:New Gallery(東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階)
開館時間:12:00~20:00(予定)

主催:U3MUSIC/EPIC Records Japan/New Gallery
クリエイティブディレクション:Sohei Oshiro(Chiasma)
展示構成:torch press

※写真展では、一部作品のオリジナルプリントの販売も予定しております

展示詳細:https://newgallery-tokyo.com/ninestories_exhibition

 


PROFILE: 木村和平

1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。第19回写真1_WALLで審査員奨励賞(姫野希美選)、IMA next #6「Black&White」でグランプリを受賞。主な個展に、「石と桃」(Roll)、「あたらしい窓」(BOOK AND SONS)、主な写真集に「あたらしい窓」(赤々舎)、「袖幕」「灯台」(共にaptp)、「IRON RIBBON」(Libraryman)など。

 

PROFILE: 鈴木親

1972年生まれ。1998年に渡仏。雑誌「Purple」にて写真家としてのキャリアをスタート。KOSAKU KANECHIKA gallery所属。国内外の雑誌や、ISSEY MIYAKE、GUCCI、CHANEL、JOHN LOBBのコマーシャルなどを手がける。主なグループ展をCOLETTE(パリ、1998年)、MOCA(ロサンゼルス、2001年)、HENRY ART GALLERY(ワシントン、2001年)で開催。主な個展をTREESARESOSPECIAL(2005年)、G/P GALLERY(2009年)、Kosaku Kanechika(2018年、2019年、2020年)で開催。代表的な作品集に「shapes of blooming」(TREESARESOSPECIAL、2005年)、「SAKURA!」(LITTLE MORE、2014年)など。

 

PROFILE: 細倉真弓

触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「Walking,Diving」(Takuro Someya Contemporary Art、2023年)、「CELL(s)」(Sony Park Mini)、「NEW SKIN」(mumei、2019年)など。写真集に「NEW SKIN」(MACK、2020年)、「Jubilee」(artbeat publishers、2017年)、「transparency is the new mystery」(MACK、2016年)など。

 

PROFILE: 川内倫子

1972年、滋賀県生まれ。2002年に「うたたね」「花火」で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワードのOutstanding Contribution to Photography(特別功労賞)を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に「Illuminance」(2011年)、「あめつち」(2013年)、「Halo」(2017年)など。2022年〜2023年に東京オペラシティアートギャラリーと滋賀県立美術館で大規模個展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」を開催した。2025年1月に写真集「M/E」を刊行。

 

PROFILE: 森山大道

1938年、大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年「カメラ毎日」に掲載した〈にっぽん劇場〉などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。サンフランシスコ近代美術館(1999年)、国立国際美術館(2011年)、テートモダンで行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012年~2013年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センターInfinity Award功労賞を受賞(2012年)、フランス政府より芸術化勲章(2018年)、ハッセルブラッド国際写真賞(2019年)を受賞するなど世界的に高い評価を受けている。

 

PROFILE: John Yuyi

1991年、台湾生まれ。ポストインターネット世代として育ち、アート、ファッション、SNSを横断する独自の表現で国際的に注目を集める。女性の身体やSNSの影響を主題に、テンポラリータトゥーを用いた作品を展開し、アイデンティティの経済性を探求。世界各地で個展・グループ展に参加し、GUCCIやKENZOなど著名ブランドとのコラボや〈Forbes 30 Under 30 Asia〉選出など国際的評価も高い。近年はスイスや英国、ベルリンなどで展示を行い、台湾の高校美術教科書にも作品が紹介されている。

 

PROFILE: Wing Shya

1964年、香港生まれ。カナダのエミリー・カー美術大学で美術を学んだのち香港に戻 り、デザインスタジオ〈Shya-la-la Workshop〉を創設、数々の賞を受賞する。1997 年、映画「ブエノスアイレス」にて映画監督であるウォン・カー・ウァイより専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして指名される。2006年には森アーツ センターギャラリーで個展「ウィン・シャエキシビジョン」を開催。その後も、ニューヨーク、イタリア、香港など世界中で個展を開催している。

 

PROFILE: ホンマタカシ

1999年、写真集「東京郊外」(光琳社)で第24回木村伊兵衛賞を受賞。著書に「たのしい写真 よい子のための写真教室」(平凡社)など。近年の作品集に「TOKYO OLYMPIA」(NIEVES)、「Thirty-six View of Mount Fuji」(MACK)など。2023年から2024年にかけて東京都写真美術館にて個展「即興」を開催。

 

PROFILE: 野口里佳

1971年生まれ。埼玉県出身。沖縄県在住。1992年より写真作品の制作を始め、以来国内外で展覧会を中心に活動。カーネギー・インターナショナルやシドニービエンナーレなど現代美術の国際展にも数多く参加している。主な個展に「予感」(香川・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2001年)、「飛ぶ夢を見た」(東京・原美術館、2004年)、「不思議な力」(東京・東京都写真美術館、2022~2023年)など。国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥー・センター(パリ)などに作品が収蔵されている。