70年、80年代のアングラ、アウトサイダー、LGBTQ、パンク/ニューウェーブシーンの日常や荒廃した暗部を赤裸々に撮影し、その革新的な手法によってアート界を揺るがし、90年代以降は社会運動家としても活動する写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー映画。第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。2023年のアートレビュー誌の「パワー100」で1位に選出。映画は彼女の複雑な家族関係、アート活動、この映画の骨格となり彼女自身も被害を被っていて、アメリカで社会問題化しているオピオイドを製造した製薬会社の創業家サックラー家への抗議運動の闘争の記録を描きだしていく。