生きる気で生きる
――そうやって始まった2025年、最初のシングルは『生きて帰る、ばっか。』という2曲が繋がった表記になりますが、今回はどういうテーマなんでしょう?
プー「“生きて帰る、”に関しては、ライヴを意識して盛り上がる曲を作りましたね。“ばっか。”は“とらえる”の続編なんですけど、METTYの家で打ち合わせした帰りにRyanとぶーちゃんズ(PIGGSファンの総称)への気持ちとかを話して、それを受けて書いてくれました。状況が厳しい時期でも私たちは“とらえる”で〈全身全霊っていつも報われないことある〉って歌ってたけど、それをどんな気持ちで歌っていたのかも考えたって言ってましたね。でも、両方とも明るい曲になったと思います」
――まず、“生きて帰る、”はすでに披露されているキャッチーな曲ですね。
KIN「今回の振付けは(カミヤ)サキさんに監修していただいてSHELLさんとSUが作ったんですけど、ぶーちゃんズも凄く踊ってくれて、ライヴでやるのが凄く楽しい曲です。あと、歌詞が好きで、〈死ぬ気でやれ〉ってよく言うけど、〈生きる気でやったれ!〉ってめっちゃ良いなって。確かに死ぬ気でやって死んだら元も子もないし、生きる気で覚悟を持ってやれよっていうメッセージを、明るくみんなで楽しく踊る曲で伝えてるのが好きです」
BIBI「自分的に〈生きて帰る〉っていう言葉を明るく捉えることが難しくて、レコーディングの時はけっこう深刻な感じで歌っちゃって、Ryanさんに〈もっと明るく〉って何回も録り直していただきました。そのなかで共有していただいたRyanさんの曲解説に〈プロレスラーは生きて帰る気持ちでリングに上がる〉みたいな話があって、やっぱり生きる道があるのにわざわざ死ぬのを想定してやる必要はなくて、そもそも生きる前提のなかでどれだけ全力でやれるかが大切なのを再確認したし、明るい気持ちでやったほうが自分の未来にとっても良いことがたくさんあるなって。SUが付けてくれた心臓を叩く振りがあるんですけど、みんなの心臓が止まりそうなら自分が叩きたいし、そうやってぶーちゃんズに向けても〈一緒に生きていこう〉みたいな気持ちでやりたいなと思っています」
――今回お二人に振付けを任せた意図はあったんでしょうか。
プー「曲の意味的にメンバーが作ったほうが良いかなって思ったし、作ることによって曲への意識が違ってくるっていうか、別に作ってない人もそうですけど、自分のグループだっていう意識がさらに高まればいいなと思ってて。SHELLMEは前にも“クマンバチの独白”とか何曲か作ってたし、SUは加入前からいろんなアイドルのダンスを真似て自分で踊ったりしてたって言ってたので、できるかなと思って頼んでみました。で、2人とも良いところが違ったから、だいたい採用するパートを決めてからサキちゃんに仕上げてもらったので、ほぼ2人の振りが使われています」
――SU-RINGさんは初挑戦ですよね?
SU「初めてです。私は、振入れで振りの意味を教えていただく時に、どんどん謎が解けて振りに込められた意味が鮮明になっていくのが凄く好きなんです。だから、それを自分がやるのはまた違う責任感があったんですけど、いままで教わったことも思い出しながら考えてたら、振りがひとつひとつ頭のなかで浮かんで、それを身体で表現して……みたいに、凄く楽しみながら作れました。自分とSHELLさんが作った振りでみんなが踊ってくれるのが、不思議な気持ちもあるけど凄く嬉しい。初めての気持ちです」
――個人的な見どころはどこですか?
SU「好きなのは、やっぱりサビです。さっきBIBIも言ってくれた、心臓を叩いてる振付けなんですけど。で、つらくて心がもう無理になっても、心臓はいつでも動いてるし、心臓をこうやって叩けば自分が生きてるのを実感するし、誰でもそうだと思うから、ライヴに来てくれた人にも〈一緒に生きてるんだよ〉〈一緒にがんばろう〉って。明るく歌ってるからグッとくる曲だし、明るく飛ばせるような振付けを考えました」
プー「大まかに言うと、みんなで一緒にやる系のところはSUの振りが多くて、それ以外のAメロとか見せるダンスっぽいところがSHELLME、物語っぽくなってるところがサキちゃんっていう感じですね」
――SHELLMEさんは何年か前に〈振付けをがんばる〉みたいに話されていた気がします。
SHELL「言ってたと思います。でも、ちょっと心折れたっていうか。意味のある振付けを作るのって凄く難しいし、やっぱりサキさんやUFOさんの振付けがカッコイイなと思って、挑戦しなくなってました。自分は〈付けていただいた振りを自分のものにして、それをステージで出すことを一生懸命やればいい〉みたいに思ってたし、メンバーも技術的なことを訊いてくれるから、良くも悪くもそこで満足しちゃってたとこもあって。今回は久しぶりにプーちゃんから提案してもらって凄く悩んだけど、やっぱり自分もダンス好きだし、そういうところもがんばれたほうがカッコイイよなって素直に思ったから、振付けを作りながらいろんなことも思い出したりしました。それで、この曲をお披露目した時に、こんなに喜んでもらえるって思ってなくて、ぶーちゃんズに〈ずっと待ってたよ〉みたいに言ってもらえて嬉しかったし、申し訳ないなと思って。さっきプーちゃんが言った〈曲に対する気持ちが違ってくる〉っていうことが改めてわかりました(笑)」