スタックスが生んだ〈ブラック・モーゼ〉のシングル集に第2弾がリリース。ここではスタックス/エンタープライズ〜ABC〜自身主宰のホット・バタード・ソウルというレーベルを跨いだ72〜76年のシングル曲が網羅されている。同時代のマーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー以上にアルバム・アーティストとしての側面が強く、アルバムのサイズを活かした長尺の楽曲が重要視されてきた人だけに新鮮な気もするが、ヒットした“Joy”やアイザック・ヘイズ・ムーヴメント名義の“Disco Connection”、サンプリング人気の高い“Chocolate Chip”など、時代の流れに伴う作風の変遷もまとめて楽しめる。