時代を越えてニュー・タイトルが続々と登場してくるソウルの世界。いろいろ動きはありますが、まずは2019年の収穫を総決算しておきましょう。さまざまなリイシューや発掘盤など膨大なリリースの宝の山から、いま拾い上げて聴いておきたい作品とは!?
前年はその年のうちに掲載したソウル復刻&発掘の振り返りですが、2019年は通常通り翌年明けのご紹介となりました。2019年のソウル界ではワン・ウェイやフィリップ・ベイリー、チャカ・カーンといったレジェンドたちが素晴らしい新作を発表する一方、エドウィン・バードソングやフローターズのラリー・カニンガム、ジャッキー・ムーア、ジェイムズ・イングラム、アフター7のメルヴィン・エドモンズらがこの世を去るという悲報も届きました。周辺人物としては悪名高いプロデューサーのロニー・シモンズや、Pファンク作品のジャケで著名なイラストレーターのペドロ・ベルも忘れられません。
リイシューは時代の時間軸から切り離されたタイムレスなものではありますが、その作品に初めて立ち会うリスナーには、そこがその人のリアルタイムなわけで……なんて当然のことを前提とするなら、やはり2019年も注目すべき復刻や発掘作品は多かったはずです。マニア向けでも入門編でも、いま扉の前に立ったリスナーにとっては、そこが入口なのですから。 *bounce編集部