BEATIE WOLFE, BRIAN ENO 『Luminal』 Verve(2025)

フレッド・アゲインとのコラボも記憶に新しい巨匠ブライアン・イーノがこのたび組んだのは、コンセプチュアル・アーティストのビーティー・ウルフ。2022年の〈SXSW〉で〈アートと気候〉と題して特別講演を行なった2人はその後ロンドンで再会し、2作同時リリースとなる今回の制作へと発展していったという。『Lateral』のほうは全編インストゥルメンタルでイーノのアンビエント色が濃く、一方の『Luminal』はフォーキーなウルフの歌唱を基調としたヴォーカル・アルバム。いずれも出会って数年しか経っていないというのが嘘のような、息の合った内容に驚かされ、今後の展開にも注目だ。