1998年8月27日、ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ、J・ペーター・シュヴァルムの3人がドイツはボンに集い、インプロヴィゼーション・ライヴを繰り広げた。そのパフォーマンスの一部を発掘音源としてまとめたのがこのアルバムだ。イーノとシュヴァルムが作り上げるアンビエント・サウンドに、シューカイのサンプリング/コラージュが交わる楽曲群は、20年以上前の音とは思えないタイムレスな輝きを放っている。互いのスキルをぶつけ合う緊張感は、聴き手の耳を捕らえて離さない。飛び抜けた才能は時の流れに耐えながら瑞々しくいられるということを証明する快作。